東京駅八重洲口で3大ミクストユース大規模複合再開発が計画されているが、それぞれの地下を結ぶのがバスターミナルだ。2020年12月18日、UR都市機構が取得を予定している(仮称)八重洲バスターミナルの整備・運営に関して、京王電鉄バスと基本協定を締結した。
(仮称)八重洲バスターミナルに係る基本協定の締結について by UR都市機構 & 京王電鉄バス
ブログ内「八重洲~日本橋・茅場町周辺再開発タイムスケジュール」では主に2021年から2028年、さらにはその先に竣工予定の再開発をリストアップしている。中でも、八重洲口3大ミクストユース大規模複合再開発の地下1階~地下2階で結ばれるバスターミナルに注目していた。
八重洲口3大ミクストユース大規模複合再開発とは、
- ブログ内「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業 三井不動産」(2022年竣工予定、以下の図の北地区)
- ブログ内「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発 東京建物」(2025年竣工予定、以下の図の東地区)
- ブログ内「八重洲二丁目中区再開発 三井不動産」(2028年竣工予定、以下の図の中地区))
のことである。
詳細は添付発表記事に譲るが、これらの竣工時期に合わせて、2022年から2028年にかけて全体開業を目指し拡大していく予定となっている。国内最大規模(20バース)のバスターミナル整備となる。

今回のこの基本協定締結は、先般、UR都市機構が実施した当該バスターミナルの運営事業者募集により京王電鉄バスが選定されたことを受けたものだ。今後、同協定に基づき、京王電鉄バスは、段階的に完成する3地区のバスターミナルを、UR都市機構から順次賃借した上で、一体的に運営することとなる。



中央区が公表した「八重洲バスターミナルへの移行に向けた実現方針」によると、バス停の移行対象エリアは 3つ。「外堀通り・八重洲通りに停留所を設け発着する高速乗合バス」(エリア1)、「鍛冶橋駐車場で発着する高速乗合バス」(エリア2)、「丸の内口の都道上に停留所を設けて発着する定期観光バス」(エリア3)となっている。


国際都市東京の玄関口である東京駅周辺(八重洲側)では、各方面に向かう高速乗合バス、空港連絡バス等の発着する停留所が、駅前交通広場内では充足できず道路上に散在しているため、鉄道等との乗換えが不便であることや、道路上での乗降により、円滑な車両交通及び歩行者通行が妨げられている等の課題があった。
冒頭写真は東京駅八重洲口2階テラスから撮影した八重洲通りで右側に「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」、「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発」が左側に「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発」が竣工されていき、先行して再開発が続いている日本橋や京橋との結びつきもさらに強化されていく。
八重洲バスターミナルx八重洲周辺施設
バスターミナルの位置は、ブログ内「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業 三井不動産」などで取り上げた八重洲地下街を挟む(経由する)ような位置にあり、コロナ禍前の活況を取り戻すどころか、さらなる発展が期待される。

既に、八重洲地下街と隣接するグランルーフフロントには、ブログ内八重洲x東京駅グランルーフx国内初の「GODIVA cafe」 ゴディバ カフェ 東京 NEW OPEN」、ブログ内「八重洲x東京駅グランルーフxゴンチャ Gong cha New Open」で取り上げたようなブランド店が増えてきており、2022年以降を見据えているようだ。
さらに、ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発 x 大規模商業施設」で取り上げたほぼ隣接する大丸東京や、徒歩数分圏内の日本橋高島屋や京橋エドグランなども恩恵にあずかることになりそうだ。
