八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発 x 辰野金吾x東京駅・日本銀行など


八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発を整理する中、東京駅や日本銀行本店などの建築を手掛けた辰野金吾に触れないわけにはいかない。

八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x辰野金吾x

ブログ内「八重洲~日本橋・茅場町周辺再開発タイムスケジュール」では主に2021年から2028年、さらにはその先に竣工予定の再開発をリストアップしている。各再開発を整理していると、八重洲周辺(丸の内)では東京駅、日本橋周辺(日本橋本町)では日本銀行本店、茅場町周辺(兜町)では渋沢栄一邸宅と辰野金吾が手掛けた歴史的建築物と出会う。
 
詳細は多くの文献・書籍などに譲るが、日本政府が招いたイギリスの建築家ジョサイア・コンドルから建築を学んだ辰野金吾がヨーロッパ留学後最初に手掛けた歴史的建築物が日本銀行本店で、その後東京駅をはじめ、多くの重要文化財を生み出した。
 
最近では、2020年2月に発行された門井慶喜著「東京、はじまる」(史実にもとづくフィクション)でも、辰野金吾が日本銀行本店や東京駅建設に関わる経緯(きっかけ、苦難など)を楽しく、分かり易く読める。
 
 
 
 

辰野金吾x日本銀行本店x東京駅

日本銀行本店は、
 
日本銀行本店。国指定重要文化財。東京駅駅舎を手掛けた辰野金吾設計。1896年に完成。石積みレンガ作りという技法で建てられ、関東大震災でもびくともしなかった。

東京駅にはブログ内多くの記事に登場するが、ヘッダー写真は丸ビル5階のテラスから八重洲側に向かって撮影している。建設中のブログ内「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業 三井不動産」が見える。
 
 

アクセス・地図 | 東京駅 八重洲地下街
 

辰野金吾x渋沢栄一邸宅

平和不動産本社本店ビルでもある日証館所在地に辰野金吾が設計した渋沢栄一の兜町邸宅があった。日本橋川に沿って建つベネチアン・ゴシック様式で、関東大震災で焼失した。隣に兜神社がある。

日証館。渋沢栄一の邸宅があった場所。
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日本橋川から撮影された渋沢栄一宅。関東大震災で焼失。
 
荒布橋従江戸橋之真図 文化遺産オンライン
井上探景「江戸橋ヨリ鎧橋遠景」(1888年)。手前が日本橋川で中央に渋沢栄一い邸宅。右側に第一国立銀行。