八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発の一角をなす日本橋には三井不動産やJAXAが中心となって「X-NIHONBASHI」を中心に宇宙ビジネスの拠点作りが着々と進んでいる。野口聡一宇宙飛行士を乗せた「クルードラゴン」の話題がより後押しすることになる。
八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x宇宙ビジネス
ブログ内「八重洲~日本橋・茅場町周辺再開発タイムスケジュール」では主に2021年から2027年、さらにはその先に竣工予定の再開発をリストアップしている。各再開発を整理していると、三井不動産が主導する日本橋再生計画第3ステージが何度かフォーカスされている。
3つの重点構想の1つが1)新たな産業の創造で、ブログ内八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発xライフサイエンス事業x武田グローバル本社など大手製薬会社」で取り上げた「ライフサイエンス」、ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x「食」x食文化の継承と革新」で取り上げた「食」やブログ内八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x「モビリティ」(MaaS、移動商業店舗など)で取り上げた「モビリティ」と共に、「宇宙」が含まれている。
因みに、他の2つの重点構想はブログ内「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発 三井不動産 日本橋再生計画」などで取り上げた2)豊かな水の再生と3)世界とつながる国際イベントの開催となっている。

三井不動産xJAXAx「X-NIHONBASHI」
三井不動産は日本橋再生計画第3ステージの中で、「新たな産業な創造の1つである宇宙分野はいま、民間企業の参入により急成長し、地球上の課題解決にもつながることが期待されています。産官学の連携を軸に、新たな価値創造を目指します。」と述べている。
三井不動産やJAXAは「宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHI」を中心に日本橋に集まるベンチャー企業と政府機関を積極的につなげている。ブログ内「三井不動産x宙フェス2020東京日本橋 in 福徳の森&仲通り」やブログ内「三井不動産x宇宙x NIHONBASHI THE SPACE」といったBtoCイベントもその一環でこれからも様々企画が実施されていくことだろう。
特に11月16日(月)には「X-NIHONBASHI」からライブ配信された野口聡一宇宙飛行士など4人を乗せたクルードラゴンの打ち上げや、国際宇宙ステーション(ISS)の様子が今後配信されていく中で、さらに宇宙ビジネス拠点作りが進化していくと思われる。
クルードラゴンは米起業家のイーロン・ マスク氏が設立したスペースXが米航空宇宙局(NASA) の支援を得て開発した。今回が本格運用の第1弾で国際宇宙ステーション(ISS)に半年間滞在する予定だ。
日本はこの先もNASAがイーロン・マスクらと進める2024年の月面着陸計画(アルテミス計画)や火星移住計画でも重要な役割を果たすことが期待されている。
今後は、ふたご座流星群の最大化、「はやぶさ2」の帰還などの宇宙イベントに連動して流星連動型イルミネーションアート「流星のクーポラ」やコロナ終息を願って日本橋から空に光を放つ「希望の光」などの関連イベントを予定されている。
さらに、冒頭写真にあるように、X-NIHONBASHIで野口宇宙飛行士らの打ち上げを配信したKIBO宇宙放送局は2020年12月31日~2021年1月1日には「宇宙の初日の出」をLIVE配信する計画だ
このオフィスがブログ内「日本橋室町一丁目再開発 三井不動産」に隣接するコレド室町3の裏に立つビル(三越前福島ビル)に入っているのも偶然ではない。同じフロアにはJAXAも業務委託する「日本初の宇宙総合商社」Space BDも入っている。衛星の打ち上げや宇宙空間での実証実験を目指す顧客に宇宙空間にモノを運ぶための最適なプランを提示するなどトータルサポートをしている。