八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発を主導している企業にとって食文化の継承と革新は大きなテーマの1つとなっている。三井不動産が日本橋に新たに5つの飲食店を誘致する契機に、東京建物、平和不動産含めた3社の取り組みを整理する。
三井不動産x食
ブログ内「八重洲~日本橋・茅場町周辺再開発タイムスケジュール」では主に2021年から2027年、さらにはその先に竣工予定の再開発をリストアップしている。各再開発を整理していると三井不動産がその中心にいることがわかる。
ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発 x 世界の都市総合ランキング(Global Power City Index)」の向上にも食の魅力向上は大事な要素だ。
三井不動産が主導する日本橋再生計画第3ステージの3つの重点構想の1つが1)新たな産業の創造で、
- ブログ内八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発xライフサイエンス事業x武田グローバル本社など大手製薬会社」で取り上げた「ライフサイエンス」や、
- ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x宇宙ビジネスx「X-NIHONBASHI」」で取り上げた「宇宙」、
- ブログ内八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x「モビリティ」(MaaS、移動商業店舗など)で取り上げた「モビリティ」、#2020年12月15日、構想を発表
と共に、 - 「食」が含まれており、「魚河岸を核に豊かな江戸の食文化を花開かせた日本橋。産官学の様々なプレーヤーの集まるイノベーション拠点の整備や老舗とのコラボレーションの促進を通し食文化の継承と革新に挑戦します。」とある。

因みに、他の2つの重点構想はブログ内「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発 三井不動産 日本橋再生計画」などで取り上げた2)豊かな水の再生と3)世界とつながる国際イベントの開催となっている。
2020年12月11日、三井不動産は日本橋エリアにおいて、「食」の魅力の向上と新たな賑わいを創出する新規飲食店5店を誘致したと発表した。
- 「蟹王府(シェワンフ)」、12月12日(土)、三井2号館にオープン。「三井二号館」においては、8月にオープンした「aca」、9月にオープンした「KINZA」に続き「蟹王府」がオープンすることでリニューアルが完了する。
- 「アゴラ カフェ」、12月15日(火)、ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発 x ラグジュアリーホテル」で取り上げたマンダリンオリエンタルも入る日本橋三井タワーにオープン。17時以降は、カフェから日本橋ビアホールに転換する。
日本橋三井タワー - 「近江牛 岡喜」、12月15日(火)、ブログ内「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発 三井不動産 日本橋再生計画」で取り上げたコレド日本橋にオープン
- インド料理「MOTHER INDIA」、12月1日(木)、コレド室町テラスにオープンした。
- 天丼専門店「琥珀」、2021年1月6日(水)、コレド室町テラスにオープン。
東京建物x食
このエリアで三井不動産に次ぐ再開発主導者である東京建物はブログ内「東京建物x八重洲・京橋・日本橋x「FUTURE FOOD HUB IN JAPAN」」で取り上げたように京橋の施設を中心に、「Future Food Kyobashi Living Lab」として2021 年には以下の3 つの活動を本格的に進める。
①食の知識と意識を向上させるための教育活動
②食の未来にイノベーションを起こす人を育てるコミュニティプラットフォームの創出
③社会に変化をもたらすイノベーションの発掘・加速
①食の知識と意識を向上させるための教育活動
②食の未来にイノベーションを起こす人を育てるコミュニティプラットフォームの創出
③社会に変化をもたらすイノベーションの発掘・加速

平和不動産x食
「ブログ内「Kabuto One 茅場町駅直結 平和不動産」で取り上げたように、

さらに2020年5月にはパティスリーイーズ(兜町第2平和ビル)、7月にはビストロNeki(兜町第4平和ビル)といった注目店が相次いでオープンされており、2020年10月、世界108都市で展開するするシティガイド「タイムアウト」が、「世界で最もクールなローカルエリア」のトップ40を発表したが、日本橋兜町が日本で唯一34位に選出された。