八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発 x ライフサイエンス事業 x 武田グローバル本社など大手製薬会社


八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発には日本橋を中心にライフサイエンス事業の拠点としての役割も欠かせない。武田グローバル本社はそのシンボルとして福徳神社・福徳の森に隣接して立っている。

大手製薬会社xライフサイエンス事業

ブログ内「八重洲~日本橋・茅場町周辺再開発タイムスケジュール」では主に2021年から2028年、さらにはその先に竣工予定の再開発をリストアップしている。各再開発を整理していると日本橋を中心にライフサイエンス事業の拠点作りが着々と進んでいると感じる。

日本橋地区には江戸時代から薬問屋が多く店舗を構えていたこともあり、現在も福徳神社・福徳の森に隣接する武田薬品工業やコレド室町1から首都高速上野線の方面にあるアステラス製薬、その首都高速上野線に沿ってさらに北側にある第一三共、日本橋三井タワー内の中外製薬など国内の主要製薬会社が本社を置く(武田はグローバル本社)。

大手製薬会社が日本橋地区を中心にスタートアップや大学などと研究開発の連携推進に乗り出している。スタートアップの拠点が集中することで、大手製薬会社が有望な医薬品候補を見つけ出して、研究施設などを通じて実用化に向けた連携もとりやすくなる。

冒頭写真は中央通り沿いのYUITO裏の日本橋本町で、福徳神社・福徳の森と隣接する武田グローバル本社だ。2018年にグランドオープンした。1階にはブログ内「八重洲x東京駅グランルーフxゴンチャ New Open」で取り上げたゴンチャが既に入っている。

中外製薬本社の入る日本橋三井タワー
 

三井不動産xライフサイエンス事業

三井不動産が主導する日本橋再生計画第3ステージの3つの重点構想の1つが新たな産業の創造で、その中の「ライフサイエンス」も前ステージより引き続き強化されている。ブログ内「日本橋本町一丁目再開発 三井不動産」もその一端を担っている。
 
3つの重点構想の1つが1)新たな産業の創造で、ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x宇宙ビジネスx「X-NIHONBASHI」」で取り上げた「宇宙」、ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x「食」x食文化の継承と革新」で取り上げた「食」やブログ内八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x「モビリティ」(MaaS、移動商業店舗など)で取り上げた「モビリティ」
と共に、「ライフサイエンス」が含まれている。
 
因みに、他の2つの重点構想はブログ内「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発 三井不動産 日本橋再生計画」などで取り上げた2)豊かな水の再生と3)世界とつながる国際イベントの開催となっている。
 

三井不動産はオフィスビルのテナントに医療関連のスタートアップや大学、医療関連に特化したベンチャーキャピタル(VC)などの事務所を誘致し、医療関連の連携拠点としても同地区を整備している。

その中核をなすのが日本橋ライフサイエンスビルディングで、上記でみた日本橋(橋自体)の北側にあたる日本橋室町や日本橋本町における製薬会社大手との協業も含めたライフサイエンス事業拠点作りを進めている。
 
==>2020年12月14日(月)、三井不動産は日本橋10か所目のライフサイエンス拠点「GLOBAL LIFESCIENCE HUB(グローバルライフサイエンスハブ)」を日本橋室町三井タワーに開設した。
 
 
日本橋(橋自体)の南側にあたるブログ内「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発 三井不動産 日本橋再生計画」でも日本橋川沿いの水辺再生などともに、ライフサイエンス拠点の形成への貢献も含まれており、今後南側で増えてくる同社による再開発における詳細をフォローしていきたい。