残念!築地の「佃權」が創業150周年(2018年)を前にまさかの撤退、人手不足ここに極まれり!


朝日新聞によると、築地の「佃權」が作り手不足から練り物製造から6月末撤退する。1868年(明治元年)が続く老舗で来年は創業150周年を迎える前の撤退となり残念でならない。

築地市場外に行くと「佃權」の看板が自然に目に飛び込んでくる

築地は1丁目~7丁目まであり、江戸時代に埋め立てられた。東京中央卸売市場の北側にある新大橋通りと銀座に通ずる晴海通りの交差する築地4丁目交差点が賑わいの中心。銀座、汐留、八丁堀、勝どき(隅田川を超えて)に囲まれている。 

新大橋通り沿いの「もんぜき通り」に行くと、1868年(明治元年)から続く練り物の老舗で、築地市場外に直営2店舗を持つ「佃權」の看板(冒頭写真、たまたま以前撮っていた)が目立ち、以前築地に10年住んでいた私にとっては当たり前のようにある風景だった。

朝日新聞記事によると、「自社工場でかまぼこやはんぺん、だて巻きなどを製造してきたが、技術者の高齢化が進んでいる。朝早く熟練が必要な仕事は若者に敬遠されがちなうえ、経験者も人手不足が続き、募集しても外国人労働者以外は集まりづらい状況があるという。」という状況で6月29日出荷分で製造販売を終えることを決めた。2018年の創業150周年を前の撤退で残念でならない。同じような苦境に陥っている老舗もあるだろうか。ブログ内では明治維新150周年前後関連の記事があるので末尾に添付した。

 佃權のHPに以下のメッセージが残るのも後1か月になりそうだ。7月からは不動産賃貸業務だけが残る。

日本の味、東京の味は江戸時代にはじまります。「佃權」は江戸の昔、佃島の前浜に水揚げされた、とれとれの豊富な活魚を原料にして、最高のかまぼこ、はんぺん創りを始めました。場所は佃島から日本橋、そして築地に移っても、以来百四十余年、江戸の味を今に伝えて、蒲鉾創りが継承されています。初代の冴えた技を今に伝え、昔ながらの伝統を守り続けています。真心こめて最高の秀作を、ご賞味いただけるよう精進してまいりました。江戸が東京に名を変えても、「佃權」の蒲鉾創りに込める心は一徹です。

 

ブログ内主要築地関連

築地周辺に関し「築地 東京中央卸売市場跡地再開発」(1~10)を整理した(2016年5月作成)。築地市場の豊洲移転が延期となり、短期では不透明感が強いが、再開発の時間軸は当初より東京オリンピック後が予定されている。

「東京の玄関口」 東京オリンピック前後それぞれの戦略、日経朝刊が「京急、品川の複合ビル 規模3倍に」との記事掲載」の中で、「東京の玄関口」としての注目エリアをブログ内記事で整理した<1.築地、2.浜松町駅、3.田町駅・三田駅、4.山手線新駅(品川新駅、仮称)・泉岳寺駅~品川駅、5.羽田空港・京急、6.横浜>。1.築地に上記の記事も含まれている。

2017年の150周年事象とイベント

上記のように、「2017年」シリーズをスタートしているが、以下の「2016年シリーズ」も含め、
「明治維新150周年の2018年 政府が記念事業を検討、個人的にはスタートしてる
」の中で全て整理している。
勝海舟 明治維新150周年(2018年)を前に都内ゆかり場所整理 with 祝・NHK大河ドラマDVD発売(2016年12月22日)

2018年の150周年事象とイベント

  • 明治維新

2019年の150周年事象とイベント

2016年の150周年事象とイベント

2016年 150周年事象とイベント(1)全リスト
2016年 150周年事象とイベント(2)日伊国交樹立150周年
2016年 150周年事象とイベント(3)日本・ベルギー友好150周年
2016年 150周年事象とイベント(4)ビアトリクス・ポター生誕150周年
2016年 150周年事象とイベント(5)その他の150周年 (黒田清輝生誕、薩長同盟、孫文生誕、ネスレ創業、ジャックダニエル蒸留所創業、定山渓温泉開湯150周年)
簡保生命保険100周年伊藤若冲生誕300周年尾形光琳没後300周年徳川家康没後400周年、有田焼400周年シェイクスピア没後400周年、西川産業創業450周年