以下、当事者である 東京都(中央卸売市場)、中央区、築地場外市場、大手不動産の整理。
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東京都(中央卸売市場)は2020年東京オリンピック・パラリンピック後をにらむ
2020年東京オリンピック開催までに市場跡地周辺に環状2号線を整備するためには、2018年までに築地市場解体を終え工事に着手する必要があるとして、昨年9月に建物解体工事業務を民間企業に委託しており、更地にしたあとは新市場の建設費を賄うため大規模開発用地として売却する意向だ。 舛添都知事は定例会見で、「(跡地利用は)全く白紙なので、地元の皆さんの声を聞き、都民の皆さんの声を聞いて、とにかく築地が豊洲にきちんと移って、そこから先を考えられれば良い」と述べている。当面は、2020年東京オリンピック・パラリンピックで会場を結ぶ バスターミナルとして使用する方針。
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中央区は新しいタイプの再開発を望む
同区では早くから跡地利用ビジョンを策定し、整備を進めており、2015年2月に矢田美英区長は、「(跡地には)野球場やサッカー場などのスポーツ施設、またはテーマパークなどが良い」と話し、「マンションやオフィスではなくにぎわいをもたらす施設にしてほしい」と要望を述べた。また9月10日には公募によって跡地名称を「築地魚河岸(つきじうおがし)」にすると発表し、積極的にアピールをおこなっている。
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築地場外市場は新市場創設で生き残りを図る(築地場外市場商店街)
築地ブランド」を生かして、独自の戦略で生き残りを図る。築地市場に隣接し、休日ともなれば多くの観光客で賑わっていた同商店街は、移転後も、これまで通り都心の飲食店関係者が仕入れを続けられるよう、中央区とタイアップし、93店舗店からなる「築地新市場(仮称)」を建設する予定。施設は一般観光客にも開放し、ショッピングや飲食が楽しめるようにするという。
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大手不動産会社はスポーツ施設・商業施設の一体開発を計画
2016年1月6日スポーツ報知によると、不動産会社幹部らが「野球場やサッカー場などのスポーツ施設とショッピングモールなどの商業施設を併設する建設計画を進めている。」と明らかにしている。周辺には映画館、レストラン、宿泊施設などを据える一帯開発を想定している。
以下が、(1)~(10)リスト。
- 築地 東京中央卸売市場跡地再開発(1)概要
- 築地 東京中央卸売市場跡地再開発(2)主要当事者
- 築地 東京中央卸売市場跡地再開発(3)築地本願寺
- 築地 東京中央卸売市場跡地再開発(4)聖路加国際病院と国立がん研究センター中央病院
- 築地 東京中央卸売市場跡地再開発(5)隅田川と勝どき橋
- 築地 東京中央卸売市場跡地再開発(6)浜離宮恩賜庭園
- 築地 東京中央卸売市場跡地再開発(7)環状2号線全面開通へ
- 築地 東京中央卸売市場跡地再開発(8)外国人居留地、蘭学塾(福沢諭吉)、軍艦操練所
- 築地 東京中央卸売市場跡地再開発(9)築地場外市場と豊洲場外市場
- 築地 東京中央卸売市場跡地再開発(10)周辺マンション