住友不動産は東京都中央区築地にある元電通本社周辺で「築地一丁目地区再開発準備組合」を設立し、解体工事に入った。将来的に隣接する築地アメニティ構想とどうコラボするのかも興味深い。
築地一丁目地区再開発X住友不動産
ブログ内「八重洲~日本橋・茅場町周辺再開発タイムスケジュール」では主に2021年から2028年、さらにはその先に竣工予定の再開発をリストアップしているが、同じ中央区内の築地では東京オリンピック・パラリンピック後に本格化する築地中央卸売市場跡再開発と元電通本社周辺を中心とした「築地一丁目地区再開発」が注目される。
添付記事に詳細は譲るが、2014年12月に土地・建物(4棟)を取得した住友不動産が、2021年4月18日から2022年7月末にかけて解体を終える。興味深いのは「都心環状線築地川区間の更新事業にあわせ、道路上部の容積率を周辺の開発事業に移転する構想があり、再開発ではこうした制度を活用する可能性もある。」という点だ。




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築地一丁目地区再開発x築地アメニティ構想
ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x東京高速道路(kk線)廃止・緑地化構想x築地アメニティ整備構想」で取り上げたように、東京都中央区は大規模改修する首都高都心環状線・築地川区間の上部に人工地盤を整備して緑道化する計画を検討している。
具体的な区間は以下の図にあるように晴海通りを挟んで東京メトロ有楽町線が地下を走る新富2丁目の三吉橋から都営大江戸線が地下を走る銀座8丁目の千代橋の約1㎞が検討されており、銀座と築地の連続性が一層強化される。誰もが体験・交流・発信ができるパブリックスペースを創出するほか、大規模災害時には一時避難場所などとして機能する防災活動拠点を設けられる。
新大橋通り沿い含めた築地二丁目ではブログ内「築地二丁目地区再開発 with 築地駅周辺再開発総括」(2028年竣工予定)が中央区から発表されている。
さらに、ブログ内「本の森ちゅうおう(仮称)とさらなる八丁堀駅周辺活性化」で取り上げたように、築地川区間の目の前に立地する中央区役所が、新庁舎建設の検討を進めており、移転して跡地再開発をするのか、移転せずに改築するのか不明で、その行方も注目される。