都心・臨海地下鉄新線構想 with 築地駅周辺再開発


中央区が主体となって調査研究を重ねてきた「都心・臨海地下鉄新線構想」が国(国土交通省)、東京都を巻き込んでいよいよ本格化してきているようだ。

築地駅周辺再開発総括

ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発タイムスケジュール」では主に2021年から2029年、さらにはその先に竣工予定の再開発をリストアップしているが、同じ中央区内のブログ内「築地中央卸売市場跡地再開発x築地エリアの変貌」にも非常に興味を持ってフォローしている。
 
最大の再開発は表題にある築地中央卸売市場跡地再開発となるだろうが、築地全体の変貌は築地本願寺、築地場外市場、聖路加通りから明石町にかけてなど既出の変貌や、元電通本社跡地を中心とした築地一丁目再開発(ブログ内「築地の元電通本社周辺再開発x住友不動産」)、築地アメニティ構想など今後数年~20年単位の変貌で成り立っている。
 
 
時間軸的には不明だが、東京都や中央区が積極的に推進していくと思われるのが「都心・臨海地下鉄新線構想」である。
 
 

臨海地下鉄新線構想 X 築地周辺

詳細は中央区議員のブログ記事に譲るが、中央区が主体となって2014年度から調査研究を重ねてきており、国土交通省の審議会が21年7月に出した答申に臨海地下鉄が整備対象に含まれたことで、都は同年9月に同省と有識者を交えた臨海地下鉄の事業計画検討会を設置。現在はルートや駅の位置などに関する検討が進められている。

最近では元ヤフー社長の副都知事である宮坂学氏がブルンバーグによるインタビューで以下のように一歩踏み込んだコメントをしているのも興味深い。

都心部と結ぶ臨海地下鉄が「発展の上で非常に重要な路線」だと認識している。東京地下鉄が進める有楽町線の延伸計画(豊洲-住吉駅間)が事業化に向けて動き出し、「その次のものが動き出そうとしている」と述べた。

ルートは以下の図のように、晴海通りに沿った計画となっており、新築地駅(仮)の位置は築地4丁目の交差点がある新大橋通りと隅田川の間が検討されているようだ。

築地市場跡以外のビッグプロジェクト