三井不動産x医療系スタートアップ企業の支援体制を拡充


日本経済新聞によると、三井不動産は医療系スタートアップ企業の支援体制を拡充し、投資ファンドに今後数年で総額50億円を投資する。

三井不動産x医療系スタートアップ企業の支援体制を拡充

 
ブログ内「八重洲~日本橋・茅場町周辺再開発タイムスケジュール」では主に2021年から2027年、さらにはその先に竣工予定の再開発をリストアップしている。各再開発を整理していると日本橋を中心にライフサイエンス事業の拠点作りが着々と進んでいると感じる。
 
三井不動産による日本橋でのライフサイエンス事業に関しては後述するが、今回の投資はその一環で、資金面での支援を通じて事業拡大を促し、日本橋地区への企業の流入につなげる狙いだ。同社は2018年から医療関連ファンドへの投資を始めている。今回はスタートアップへの直接投資も検討している。
 

2020年末までにスタートアップの経営者や起業を目指す研究者などが国内外のVCと交流できるインキュベーション施設「グローバルライフサイエンスハブ」を日本橋地区の中核複合施設「日本橋室町三井タワー」内に開設する。

 
 
日本橋三井タワー
 

三井不動産xライフサイエンス事業

ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発xライフサイエンス事業x武田グローバル本社など大手製薬会社」などで取り上げたが、三井不動産が主導する日本橋再生計画第3ステージの3つの重点構想の1つが新たな産業の創造で、その中の「ライフサイエンス」も前ステージより引き続き強化されている。
 
3つの重点構想の1つが1)新たな産業の創造で、ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x宇宙ビジネスx「X-NIHONBASHI」」で取り上げた「宇宙」や「モビリティ」、「食」と共に、「ライフサイエンス」が含まれている。
 
因みに、他の2つの重点構想はブログ内「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発 三井不動産 日本橋再生計画」などで取り上げた2)豊かな水の再生と3)世界とつながる国際イベントの開催となっている。
 

三井不動産はオフィスビルのテナントに医療関連のスタートアップや大学、医療関連に特化したベンチャーキャピタル(VC)などの事務所を誘致し、医療関連の連携拠点としても同地区を整備している。

その中核をなすのが日本橋ライフサイエンスビルディングで、上記でみた日本橋(橋自体)の北側にあたる日本橋室町や日本橋本町における製薬会社大手との協業も含めたライフサイエンス事業拠点作りを進めている。
 
 
 

ライフサイエンス事業

日本橋(橋自体)の南側にあたるブログ内「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発 三井不動産 日本橋再生計画」でも日本橋川沿いの水辺再生などともに、ライフサイエンス拠点の形成への貢献も含まれており、今後南側で増えてくる同社による再開発における詳細をフォローしていきたい。