9月2日、国土交通省は三菱自動車の燃費不正問題で、港区芝5丁目の本社などの立ち入り検査を改めて行った。この場所は、勝海舟と西郷南洲(隆盛)による「江戸開城 会見の地」として有名な薩摩藩蔵屋敷跡である。これ以上、この歴史的な場所に居座るには相応しくないのは明らかだ。
発覚後も燃費不正 国交省が三菱自動車に立ち入り検査
詳細は添付NHKニュースに譲るが、三菱自動車は4月に燃費を実際よりよく見せるためデータを改ざんする不正を行っていたことが分かったが、発覚後の再試験でも燃費のよいデータだけを抜き出して測定する不正を繰り返していたことが明らかになった。ここまで腐った状態が続いているとは、同社で一生懸命汗かいていらっしゃる方があまりにも気の毒な話だ。「よいデータだけを抜き出す測定の方法について、現場の担当者に不正なものだという認識がなかった」との説明の意味がわからない。
「江戸開城 会見の地」として有名な薩摩藩蔵屋敷跡
第一京浜(旧東海道)沿いで、田町駅から浜松町駅方面に向け徒歩2分の所にある三菱自動車本社は、勝海舟と西郷南洲(隆盛)による「江戸開城 会見の地」として有名な薩摩藩蔵屋敷跡にある。官軍による江戸城総攻撃の計画を、両者の会談により食い止め、1868年の江戸時代末期に江戸無血開城につながった。
実は歴史上の人物の中で、最も好きなのが勝海舟で、特に童門冬二の『勝海舟の人生訓』は最も繰り返し読んだ本の1つだ。勝海舟に関してはまたじっくり書いてみたい。今はただ、三菱自動車にこれ以上この地を貶めるのをやめてもらいたいと言いたい。
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