イタリア大使館、オーストラリア大使館、三田共用会議所の荘厳で落ち着いた佇まい・歴史も、このエリアの希少性の一旦を担っている。
イタリア大使館
イタリア大使館とその周辺(ザ・レジデンス三田などのマンション)は綱の手引坂から南側に少し入ったところに位置し(慶応義塾大学三田キャンパスの裏手)、江戸時代松平隠岐守の中屋敷で、明治維新後は桂太郎首相(1848~1913)や松方正義首相(1835~1924、松方コレクションの松方幸次郎の実の父親)の屋敷を経て、イタリア政府が土地所有権を購入し現在に至る。ブラタモリの三田・麻布(2009年11月放送)で紹介され、ファミリーヒストリーでは元フィギアスケート選手八木沼純子の松方正義の玄孫(母方)ということもありフォーカスされた(2015年9月放送)。
オーストラリア大使館
日向坂の南側にあり、江戸時代は島津・薩摩藩の市藩で日向・佐土原藩等の屋敷であった。その後、蜂須賀侯爵家屋敷となり、オーストラリア政府が1940年に公使館として借用し、1952年に全敷地を購入した。

三田共用会議所
綱町三井倶楽部を経てオーストラリア大使館の麻布十番より隣で位置しており中央省庁が共同で使用する目的で1993年に建造された。以前、元日本銀行総裁の渋澤敬三(渋澤栄一の孫)の私邸があった。

==>2019年2月11日配信、港区日向坂(ひゅうがざか)x 日向坂(ひなたざか)46
以下、(1)~(10)リスト
- 三田 綱の手引坂・日向坂(1)三田と麻布十番をつなぐ道
- 三田 綱の手引坂・日向坂(2)綱町三井倶楽部と旧簡易保険事務センター
- 三田 綱の手引坂・日向坂(3)旧公務員住宅と旧駐車場再開発
- 三田 綱の手引坂・日向坂(4)イタリア大使館、オーストラリア大使館、三田共用会議所
- 三田 綱の手引坂・日向坂(5)綱坂と神明坂
- 三田 綱の手引坂・日向坂(6)東京タワーと芝公園
- 三田 綱の手引坂・日向坂(7)マンション資産価値に対する中長期プロジェクトの効用
- 三田 綱の手引坂・日向坂(8)中長期プロジェクト(三田3丁目・4丁目、三田3丁目、三田小山町)
- 三田 綱の手引坂・日向坂(9)周辺マップ
- 三田 綱の手引坂・日向坂(10)周辺マンション