八重洲二丁目南地区再開発 & 京橋3丁目東地区再開発の共通点


八重洲二丁目南地区再開発と京橋3丁目東地区再開発 とには東京高速道路(kk線)廃止・緑地化構想と隣接しているという共通点がある。

 

八重洲二丁目南地区再開発 & 京橋三丁目東地区再開発 

ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発タイムスケジュール」では主に2021年から2029年、さらにはその先に竣工予定の再開発をリストアップしているが、同じ中央区内のブログ内「築地中央卸売市場跡地再開発x築地エリアの変貌」にも非常に興味を持ってフォローしている。
 
2022年9月17日、ブログ内「東京ミッドタウン八重洲<==重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業 三井不動産」が暫定開業を迎えたことで、同じく八重洲口3大ミクストユース大規模複合再開発を構成する「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発 東京建物(2025年竣工予定)八重洲二丁目中区再開発 三井不動産(2029年1月竣工予定、#2023年5月解体開始予定)にも注目が集まり出している。
 
さらには以下の2つの地図にあるように、東京スクウェアガーデン(2013年~)を挟んで東西に位置し、上記のkk線に隣接する八重洲二丁目南地区再開発(上図)と京橋三丁目東地区再開発(下図)にも自然と目が行くようになってきた。
 
特に前者は八重洲富士屋ホテル跡地で、鍛冶橋通りを挟んで八重洲二丁目中地区再開発に隣接し、住友不動産が主導する案件ということで一層注目される。現在解体中の日東紡ビルや、商工中金本店ビルなども含めた八重洲口第4の大規模再開発ということになろう。
 
左手が解体工事中の日東紡ビル、中央が八重洲富士屋ホテル跡地(現在駐車場)、右手が商工中金ビル。中央には東京スクウェアガーデンが見える。
左手が解体工事中の日東紡ビル、中央が八重洲富士屋ホテル跡地、右手が商工中金本店ビル。
外堀通りからみて商工中金本店ビルの右手の一角も再開発の対象エリア。
外堀通り沿いから撮影。トーキョースカイコリドーとなるKK線の向こうに商工中金ビルや東京スクエアガーデンが見える。
後者は計画概要が既に中央区から提出されており2029年度竣工予定となっている。kk線上部空間(Tokyo Sky Corridor、トーキョースカイコリドー)とつないだり、中央通りを挟んで対面にある東京スクウェアガーデンと呼応するな立体的な緑化空間の創出といった一体感作りも含まれており、前者の計画概要がどのようなものになるか大変楽しみである。
中央通り沿いに立つ中央の2つのビルから向こうが再開発エリア。右手にkk線が見える。
 
 
 
 
 

東京高速道路(kk線)廃止・緑地化構想とは

ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x東京高速道路(kk線)廃止・緑地化構想x築地アメニティ整備構想」で取り上げたが、1966年に完成した東京高速道路(kk線)は全長2㎞の自動車専用道路で飲食街「銀座コリドー街」や商業施設「銀座ファイブ」、「銀座インズ」、「銀座ナイン(1、2、3)」など14棟のビルの屋根の上を、銀座エリアを取り囲むように通過する首都高速道路につながる高架道路である。土地は東京都が保有し、東京高速道路は、そのテナント料で道路の維持費をまかない、無料の自動車専用道路を提供している。

汐留JCT手前の蓬莱橋(昭和通りの当たり)から、京橋JCT手前の新京橋(昭和通りのあたり)までとなり、廃止になるのは渋滞解消を目的にした首都高・日本橋区間の地下化に伴い、首都高のルート変更によってKK線の通行量が大幅に減ることが理由とされている。2030年以降廃止検討という記事もあるが時間軸は固まっていない。
 
首都高西銀座~京橋トンネル
 
東京高速道路が廃止され緑道化されることになれば、築地川アメニティ整備構想(上記地図の都心環状線築地川区間の整備)とも連携されることになり、築地中央卸売市場跡地再開発含めた銀座・築地という街の変化がよりダイナミックなものになると期待される。