貴重!葛飾北斎の肉筆画とみられる「竹鶏図」発見 x ジョサイア・コンドルの旧蔵品


メディア各社によると、葛飾北斎の肉筆画とみられる「竹鶏図」が見つかった。美術商によると、鹿鳴館などの設計で有名なジョサイア・コンドルの旧蔵品とのことだ。

葛飾北斎の肉筆画「竹鶏図」はジョサイア・コンドルの旧蔵品

添付日経記事などによると、竹を背景に石灯籠に止まっている鶏2羽が描かれた「竹鶏図」は東京都内の美術商が11月末、デンマークでの競売で落札。美術商によると、鹿鳴館の設計で知られる英国の建築家ジョサイア・コンドルの旧蔵品という。北斎の肉筆画は「貴重!オランダで葛飾北斎の肉筆画判明 すみだ北斎美術館開館を11月22日に控え良い宣伝!」でも新たな発見があったばかりだ。

葛飾北斎(1760~1849)と、北斎の死後3年を経て生まれたジョサイア・コンドル(1852~1920)についてはブログ内で何度も取り上げているため、この2人の交わりがこのような形で報道され感無量だ。

葛飾北斎に関しては、2016年11月22日、すみだ北斎美術館が開館され、ブログ内でも「すみだ北斎美術館 11月22日開館 ポジネガの行方は?」からスタートし様々な形で取り上げてきた(関連記事は末尾)。

北斎で盛り上がる墨田区では、両国駅が、「両国駅 JR東日本が複合飲食施設「-両国-江戸NOREN」を11月下旬オープン」で取り上げたように、徒歩10分の距離にある「すみだ北斎美術館」とともにおもてなしに備える。館内には、「味」「素旧駅舎リニューアル後の材」「料理人」のこだわりが堪能できる寿司屋や天ぷら屋、そば屋といった12の和食店舗が出店。また、江戸にまつわるイベントや催事も多数開催される予定。2020年東京オリンピック・パラリンピックでは両国国技館がボクシング競技の開場に予定されている。

すみだ北斎美術館がオープンする亀沢2丁目だが、清澄通りの反対側にある江戸東京博物館両国国技館((墨田区横網1丁目)は既にインバウンド人気もあり、海外での浮世人気も手伝って一層両国が注目されるのは間違いない。忠臣蔵関連としても、「回向院と猫塚」で書いたが、吉良上野介屋敷跡(本所松坂町公園)回向院がある。

#葛飾北斎は「Qさま!! 芸術の秋SPで「世界のすごい芸術家」登場も日本の芸術家をもっと取り上げる番組はないのか?」で美術系大学に通う学生たちが選んだ「スゴイ芸術家ベスト30」が発表されたが17位にランクイン(浮世絵師では他に歌川国芳が27位)。

 

 

 

ジョサイア・コンドル

このブログ内では、最初に「三田 綱の手引坂・日向坂(2)綱町三井倶楽部と旧簡易保険事務センター」で書いた綱の手引坂・日向坂の頂上に佇む綱町三井倶楽部鹿鳴館(帝国ホテル隣のNBF日比谷ビル、旧大和生命ビル)の設計者として取り上げた。

旧岩崎邸庭園 建築120周年記念イベント開催、ジョサイア・コンドルが主役!」でも取り上げたが、高輪4丁目にある旧岩崎家高輪別邸(開東閣)もジョサイアの設計だが、残念ながら公開されていない。

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ブログ内葛飾北斎関連

世界に誇る日本人芸術家の作品を結集したシンボリックな美術館を東京に創設できないか

添付記事の中で、「訪日外国人のための、日本のシンボリックな美術館は日本が世界に誇れる芸術家の作品で埋め尽くしていただきたい。素人が考えるほど簡単なことではないと思うが、どなたかの強力なリーダーシップのもと、国立博物館でも宮内庁でも総力を結集できないものだろうか。」と書いた。上記の北斎に関しての各ブログ記事はこの中にも整理されている。