勝海舟(1823~1899)が歴史上人物で最も好きで既にこのブログでも何度か登場している。そのきっかけとなった1974年のNHK大河ドラマ『勝海舟』のDVDが12月に発売となる。これを期に、勝海舟都内ゆかりの場所の整理をスタートさせた。
NHK大河ドラマ「勝海舟」DVD発売(2016年12月22日)
勝海舟(1823~1899)が歴史上人物で最も好きで既にこのブログでも何度か登場している。そのきっかけが、倉本聰脚本の1974年のNHK大河ドラマ『勝海舟』で、作品自体と松方弘樹の演技が忘れられない(渡哲也が病気となり第10回から)。海舟の父、勝小吉を尾上松緑、妻たみを丘みつ子、坂本龍馬を藤岡弘、岡田以蔵を萩原健一と、まだ小学校6年で幕末の何たるかを十分に分からないながらもしっかり記憶に残っている珍しい経験だ。
人物評価本等出ているが、自分にとっては、実際に童門冬二氏の『勝海舟の人生訓』で書かれた人物像が重要で勉強になった。その参考本にあった『氷川清話』、『海舟座談』他関連本も多く読んだ。
大河ドラマつながりでは、「祝・2018年NHK大河ドラマ『西郷隆盛』(題名は?)で堤真一が主演内定!?、勝海舟はどなたに?」(その後、『西郷どん』が発表されたが主役は鈴木亮平)」を取り上げたが、西郷隆盛は1990年にも「翔ぶが如く」で主役となっている。2013年の『花燃ゆ』を例に出し幕末ものは視聴率が取れないとも書いてあったが、2008年の『篤姫』は高視聴率番組であった。
勝海舟都内主要ゆかりの地整理スタート(今後追加添付していく)
以下、港区のゆかりの地(薩摩藩蔵屋敷跡、薩摩藩上屋敷跡、薩摩藩高輪藩邸跡、愛宕神社、勝海舟邸跡、赤坂氷川神社)、墨田区のゆかりの地(勝海舟生誕の地、牛島神社)、中央区のゆかりの地(軍艦操業所跡)と自分が行ったことがある場所を整理した。
薩摩藩蔵屋敷跡
最近取り上げたばかりの「薩長同盟150周年 都内で幕末維新ウオークラリー(2016年10月15日開催)」という山口県・鹿児島県が企画したイベントで立ち寄り先の1つに入っている(事前申し込みは昨日締め切り)。因みにそのコースは以下の通り。
■コース:迎賓館赤坂離宮⇒清水谷公園⇒憲政記念館⇒工部大学校跡⇒江藤新平君遭難碑⇒乃木将軍由縁地⇒愛宕神社⇒青松寺⇒安養院⇒芝公園(昼食)⇒薩摩藩上屋敷跡⇒若松屋(東京港醸造)⇒薩摩藩蔵屋敷跡⇒本芝公園
第一京浜(旧東海道)沿いで、田町駅から浜松町駅方面に向け徒歩2分の所にある、お騒がせの三菱自動車本社(港区芝5-33-8)は、勝海舟と西郷南洲(隆盛)による「江戸開城会見の地」として有名な薩摩藩蔵屋敷跡にある。官軍による江戸城総攻撃の計画を、両者の会談により食い止め、1868年の江戸時代末期に江戸無血開城につながった。
薩摩藩上屋敷跡




薩摩藩高輪藩邸跡
順番は逆になったが、江戸無血開城に向けての第1回会談はここで行われた。藩主を除いた隠居屋敷だったようだ。現在はこのブログでも取り上げたシナガワGOOS(旧ホテルパシフィックメリディアン東京)がある(「高輪 山手線新駅・品川駅再開発(3)京急」)。品川駅高輪口前第一京浜沿いにある。
愛宕神社(港区愛宕1-5-3)
上記のウォークラリー当時は愛宕神社がある愛宕山は江戸の街を一望できた。 西郷と勝がここから江戸の街を眺め、戦火で包むことは避けようとはなしあったとも言われている。江戸では一番見晴らしのきくところであった。現在では、当時を偲ぶこともこともできないほど高いビルで埋まっており、眺望はまったくきかない。
出世の石段にまつわる話は有名だ(詳細は添付)。水戸浪士の「桜田門外の変」の時の集合場所であるとか、浮世絵にもよく画かれる場所で、歴史的価値と、江戸の人々に愛された場所であることが解ります。愛宕神社(愛宕山)山頂には、三角点が有り、石をなでると福を招く、招き石などもある。
女優の杏さんと俳優東出昌大さんが愛宕神社で挙式された。

勝海舟邸跡(港区赤坂6-10-39)
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赤坂氷川神社(港区赤坂6-10-12)
この神社に遷座した古呂故(ころこ)稲荷、地頭(じぬし)稲荷、本氷川(もとひかわ)稲荷、玉川(たまがわ)稲荷を合わせて「四合(しあわせ)稲荷」と名付けたのも勝海舟である。『氷川清話』という海舟の語録もある。幕末の三舟 – 勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟がそれぞれ「氷川神社」と認めた掛け軸が所蔵されている。
浅野土佐守邸跡(浅野長矩の夫人 瑤泉院の実家)もここにあった。
以下は墨田区のゆかりの地
勝海舟生誕の地(墨田区両国4-25-3)
順番は逆だが、1823年に生まれた本所亀沢町の生誕の地は両国公園内にあり、石碑(幼名麟太郎、蘭学海洋術を学び幕府の軍艦咸臨丸の艦長を務めた等刻まれている)や説明書きなども見れる。父・小吉の実家である男谷家があった場所で、小吉は勝家に養子として入っていた。 その後、海舟が7歳の時に本所に居を移すが、それまではここで暮らしていた。



牛嶋神社(墨田区向島1-4-5)
勝海舟銅像
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軍艦操業所跡(中央区築地6-20)


#幕末には江戸に薩摩藩邸は最低6か所あったと言われており、全ては海舟ゆかりかは要チェックだが、今回整理した3か所以外には薩摩藩旧上屋敷、薩摩藩抱(かかえ)屋敷、薩摩藩下屋敷跡(常陸宮邸)がある。
薩摩藩旧上屋敷は千代田区内幸町1丁目にあり、このブログでもジョサイア・コンドルつながりでよく取り上げる鹿鳴館がその後建てられ、帝国ホテル隣のNBF日比谷ビル(旧大和生命ビル)となっている(旧岩崎邸庭園 建築120周年記念イベント開催、ジョサイア・コンドルが主役!)。
薩摩藩抱(かかえ)屋敷は白金台1丁目にあり、現在は結婚式場で有名な八芳園になっている。私も桜を観に行ったり、中のカフェに行ったりする場所だ。明治学院大学、シェラトン都ホテル東京とも近接している。「中古、2016年7月24日、グランドヒルズ白金台 vs パークハウス代々木公園」の前者は八芳園を見下ろせる。
薩摩藩下屋敷跡(常陸宮邸)は篤姫が輿入れしたところだ。「新築、2016年10月14日、グランドメゾン表参道 vs ブランズ渋谷常盤松」で取り上げた後者が向かいにある。
以下、「明治維新150周年の2018年 政府が記念事業を検討、個人的にはスタートしてる」の中でほぼ網羅しているブログ内記事
ブログ内勝海舟関連(上記添付含む)
- 三菱自動車 国土交通省が燃費不正で立ち入り検査、これ以上勝海舟と西郷隆盛を貶めないで欲しい」、薩摩藩蔵屋敷跡関連
- 祝・2018年NHK大河ドラマ『西郷隆盛』(題名は?)で堤真一が主演内定!?、勝海舟はどなたに?、その後、『西郷どん』が発表されたが主役は未定(2016年9月28日時点)
- 貴重!外務省外交史料館 特別展示「幕末へのいざない」、咸臨丸関連の展示もあった。第2部は10月11日~12月27日、「西洋との出会い~幕末うぉーく~」と題し、西洋文明との接触や幕末の外国公使館に関する史料が展示される予定。
- 薩長同盟150周年 都内で幕末維新ウオークラリー(2016年10月15日開催)
- 高輪 山手線新駅・品川駅再開発(3)京急、薩摩藩中屋敷跡関連
- プラウド芝公園と日比谷通り周辺、薩摩藩上屋敷跡関連
- 築地 東京中央卸売市場跡地再開発(8)外国人居留地、蘭学塾(福沢諭吉)、軍艦操練所、勝海舟は軍艦操業所の海軍奉行もつとめた。
その他のブログ内徳川家関連・幕末関連と150周年関連
2016年 150周年事象とイベント」を作ったきっかけは、日伊国交樹立150周年を知り、調べてみると多くの150周年が見つかったためだった。さらに意識するようになったのは、150周年をたどることは、明治維新(1868年)前後の事象をたどることに他ならないからだ。2017年も故あって早くもスタートしている。
ブログ内幕末・徳川家関連
- 三田 綱の手引坂・日向坂(6)東京タワーと芝公園、増上寺についても記述
- 増上寺薪能 特別鑑賞 日経旅行日帰りツアーを企画
- 2016みなと区民まつり 城南海が増上寺で気持ちよさそうに歌っていた
- 英仏蘭米 港区にある日本で最初の公使館整理
- 日光金谷ホテルを買収予定の東武鉄道がリッツ・カールトンの日光進出を画策!、世界遺産日光東照宮は1617年、徳川初代将軍徳川家康公を御祭神におまつりした神社
- 『上野清水堂不忍ノ池』(名所江戸百景、歌川広重) 「月の松」は4年前に復元、芝増上寺は上野寛永寺と並ぶ将軍家の菩提所
- 浜松町 西の大門通りから東の竹芝通りと歩いてみた、増上寺から浜松町駅を経て竹芝埠頭までの道のり
- 浜離宮恩賜公園内に延遼館(えんりょうかん) 復元も東京オリンピック関連 小池百合子都知事の判断は?
- 延遼館復元計画 小池百合子都知事がやはり疑問視
- 注目!パークコート浜離宮 ザ タワー 10月8日(土)モデルルーム グランドオープン
- 『関ヶ原合戦図屏風』 NHK大河ドラマ「真田丸」に替わり、テレビ東京「美の巨人たち」が特集へ!今年は徳川家康没後400年!
- 天皇、皇后両陛下が「幕末・明治を一望する-近代史を描いた巨大壁画」(明治神宮外苑 聖徳記念絵画館)をご鑑賞
以下の「大阪夏の陣」関連として
- 「大阪の街で30000歩」、大阪城天守閣で大阪夏の陣で豊臣方の西軍についた真田幸村(1567~1615)の戦いふりなどが分かり易く解説されていた。
- 2016年は「赤」の年 広島セ・リーグ優勝は伊藤若冲ブームと真田丸ヒットで予想できていた!?、
- 「真田丸」パブリック・ビューイング(PV) 400年ぶりに大阪城が赤で染まった、真田昌行(草刈正雄)が大号令!
2016年の150周年事象とイベント
2016年 150周年事象とイベント(1)全リスト、(2)~(5)も添付
2017年の150周年事象とイベント
- 2017年 150周年事象とイベント(1)全リスト
- 2017年 150周年事象とイベント(2)神戸開港
- 2017年 150周年事象とイベント(3)夏目漱石生誕
- 2017年 150周年事象とイベント(4)パリ万国博覧会(日本初参加)
- 2017年 150周年事象とイベント(5)カナダ建国
- 2017年 150周年事象とイベント(6)横浜・馬車道
- 2017年 150周年事象とイベント(7)大政奉還・坂本龍馬没後・高杉晋作没後など
2018年の150周年事象とイベント
- 明治維新
2019年の150周年事象とイベント