2021年7月、東京都中央区は「銀座・築地周辺みどりのプロムナード構想」を策定した。中央区が定めた「築地川アメニティ構想」と東京都が策定した「東京高速道路再生方針」、さらに築地まちづくり方針の連携によって創出される。
銀座・築地プロムナード構想(東京都中央区)
ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発タイムスケジュール」では主に2021年から2028年、さらにはその先に竣工予定の再開発をリストアップしているが、同じ中央区内のブログ内「築地中央卸売市場跡地再開発x築地エリアの変貌」にも非常に興味を持ってフォローしている。
詳細は添付中央区資料に譲るが、今回最も注目すべきは、ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x東京高速道路(kk線)廃止・緑地化構想x築地アメニティ整備構想」(2030年代から40年代にかけての段階的な整備)で個別に取り上げていた「東京高速道路(KK線)再生方針」と「築地川アメニティ構想」をみどりのプロムナードを使って連続化しようとする試みが検討されている点である(資料のP3など)。
具体的には以下の地図にあるように、KK線の新橋結節点、京橋結節点からそれぞれ築地アメニティ構想への連続化のことである(P5の⑥)。さらに、築地アメニティ構想とはブログ内「築地の元電通本社周辺再開発x住友不動産」の連携も想定されている。


みどりと水辺のプロムナートを結ぶ回遊動線
上記の地図にある隅田川に向かっての「みどりと水辺のプロムナートを結ぶ回遊動線」としては主に2つの動線が示されている。
1つは築地川アメニティ構想エリアからブログ内「築地中央卸売市場跡地再開発x築地エリアの変貌」の中の「聖ルカ通りから明石町にかけての変貌」でも取り上げた新大橋通りから明石町に向かう動線で、もう1つは築地川アメニティ構想エリアからブログ内「築地場外市場x築地6丁目x新築ホテル建設計画」で取り上げ、築地市場跡地とも隣接もしくは一部を占める波除通りにつながる動線となる。
さらに興味深いのは、ブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発 x主要道路 x新川から隅田川へ」で八重洲通り、永代通りと共に取り上げた鍛冶橋通りの南側にそって、KK線の京橋結節点から亀島川(隅田川につながる)に至るエリアが「みどりのプロムナード連続化(検討が必要なエリア)」として示されている点だ。
このエリアはブログ内「本の森ちゅうおう(仮称)とさらなる八丁堀駅周辺活性化」で取り上げた桜川第一ポンプ場、「本の森ちゅうおう(仮称、2022年8月竣工予定、京橋図書館が移転)」や八丁堀駅のある新大橋通りを挟んで対面にある桜川公園、桜川敬老館(2021年竣工)、女性センター、桜川第2ポンプ場を経て亀島川に至る。既に変貌しつつあるこのエリアの今後の展開も注目される。
桜川に関してはブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発x橋(2)地名として残る橋」で詳しく取り上げている。
八重洲再開発とも連携
八重洲の外堀通りと鍛冶橋通り交差点付近では、2028年竣工予定のブログ内「八重洲二丁目中区再開発 三井不動産」と2030年以降未定だが「八重洲二丁目南地区再開発、住友不動産」とKK線が接しており、「連携したまちづくりの可能性が考えられるエリア」とされている。
さらに、KK線の京橋結節点付近ではブログ内「(仮称)新TODAビルとミュージアムタワー京橋」やブログ内「八重洲・日本橋・茅場町周辺再開発 x 大規模商業施設」などで取り上げた京橋エドグランや東京スクウェアガーデンが鍛冶橋通りを挟んで立っており、同じく、「連携したまちづくりの可能性が考えられるエリア」とされている。
銀座・築地プロムナード構想周辺の動き
以下、周辺の動きについてのブログ内で取り上げた事象を整理しておく。
- ブログ内「築地二丁目地区再開発 with 築地駅周辺再開発総括」(2028年竣工予定)
- ブログ内「築地の元電通本社周辺再開発x住友不動産」
- ブログ内「銀座x松崎煎餅移転x「MATSUZAKI SHOTEN」x銀座・築地プロムナード構想」
- ブログ内「銀座xヤマト運輸x元スワンベーカリー・カフェ周辺再開発x銀座・築地プロムナード構想」