東京都庁・都議の方々には、本当に勘弁して欲しいと言いたい。築地・豊洲市場問題は勿論、2016年11月27日、日本テレビ「真相報道バンキシャ!」でも取り上げていた、国内外ほとんどの人が知らない東京ブランドロゴ「&TOKYO」に28億円もの経費を使ってしまったのも一例だ。可及的速やかに、約43億円かかるとも言われる延遼館復元計画を正式中止決定するなど、自分のお金と思った対処をお願いしたい。
東京ブランドロゴ「&TOKYO」には28億円もの経費がかかっていた
11月27日放映された日本テレビ「真相報道バンキシャ!」は、国内外でインタビューしても100人に4人ぐらいにしか認知されていない「&TOKYO」のために、すでに、海外向けのPRや、グッズ、キャンペーンなどに28億円もの経費がかかっているという無駄使いぶりを指摘していた。もっともな話だ。観光ボランティアのユニフォームも評判悪く、一昨日の東京都検討会でも指摘されていたようだ。
このブログ内では、10月21日、「日経フォーラム&東京(NIKKEI FORUM & TOKYO、日経アドネットで申し込み)with 世界観光都市ランキング1位 & 世界の都市総合力ランキング3位」の中で、東京ブランドロゴ「&TOKYO」など私自身は全く知らず、「東京都の税金の使い方には本当に注意が必要だ。」と書いたが、まさか28億円もの経費がすでに使われていると思わなかった。
東京都には以下のような良いニュースとなっている礎を効果的に一層高めるためのお金の使い方をしていただけるよう切に願いたい。築地・豊洲市場問題だけでも失望している中、本当に勘弁して欲しい。
- 祝・2016年世界の都市総合力ランキング(10月18日発表) 東京3位へ浮上 by 森記念財団都市戦略研究所(市川宏雄氏)
- 祝・2016年世界観光都市ランキング 東京初の1位、京都2位 by 米国富裕層向け旅行雑誌!
延遼館復元計画の中止決定はいつ?
延遼館(えんりょうかん)は浜離宮内にあった近代日本初の迎賓施設で、日本初の西洋風石造建築物でもある。幕末に幕府の海軍所施設として建造された建物が基礎となっている。1869年(明治2年)に浜離宮内の迎賓館として整備され多くの国賓を迎えたが、1889年(明治22年)に取り壊された。
舛添前都知事が、2017年着工・2019年度末の完成を目指し東京オリンピック・パラリンピックのVIP客をもてなすとしていたが、築地市場の目と鼻の先にある約43億円で整備すると言われている案件に対し、小池都知事は疑問視しているという記事が10月6日に配信された(小池百合子都知事、「延遼館」復元を疑問視 舛添氏の肝いり計画)。
お金のことを全く考慮しなければ非常に興味のある復元計画だ。ブログ内でもよく取り上げる鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルが延遼館の改修にも関わっていたり、「有田焼創業400年記念イベントと有田焼基礎の基礎」で書いたように、明治時代、有田焼洋食器が鹿鳴館(ろくめいかん)や明治宮殿などと共に、延遼館でも国内外のお客様をもてなす場で用いられていた。残念だが、ない袖を振るべきでないと思う。
以下ブログ内上記関連
- 浜離宮恩賜公園内に延遼館(えんりょうかん) 復元も東京オリンピック関連 小池百合子都知事の判断は?
- 延遼館復元計画 小池百合子都知事がやはり疑問視
- 旧岩崎邸庭園 建築120周年記念イベント開催、ジョサイア・コンドルが主役!
「東京の玄関口」 東京オリンピック前後それぞれの戦略、日経朝刊が「京急、品川の複合ビル 規模3倍に」との記事掲載
添付の中で、「東京の玄関口」としての注目エリアをブログ内記事で整理している<1.築地、2.浜松町駅、3.田町駅・三田駅、4.山手線新駅(品川新駅、仮称)・泉岳寺駅~品川駅、5.羽田空港・京急、6.横浜>。