「帰国子女にはわからない」というのは、受験英語を引っ提げて海外に出たからこそ気づけた、意識して身につけておくべき実用英語があるということ。私のように社会人になって、本格的な英語によるコミュニケーションをスタートする方の役に立てたら幸いだ。

英語との関わり
1)大学に至る受験勉強、2)日系企業での海外赴任10年間(1988年~1998年)、3)外資系企業での国内在籍16年間(2000年~2016年)に大別される。語彙力・文法力は1)で、ビジネス英語・リアル日常会話は2)で主に学び、3)では顧客が日本人なため、英語力を高める意識をしておらず、社内での外人同僚との会話のみで、1)、2)で得た英語力を何とかキープした程度だと思う。
実は私が海外に初めて行ったのは25歳で、最初の赴任先バハレーンだ。その後、4年間はバハレーンを拠点に中東各国(サウジアラビア、クウェート、UAE)で、6年間はロンドンで顧客相手に試行錯誤した。因みに、中近東では金融機関で働くようなエリートは皆政府のお金で欧米の大学に留学しており、流暢な英語を話す。
実用英語として身につけておくべき文法・表現・ニュアンス
このブログではまず上記について1回につき5項目づつ紹介し、以下30回150項目を整理した。海外10年のビジネス体験をベースに当時のメモから、きちっと使いこなさなくてはと(逆に言えば使いこなせてなかった)自分で意識していた内容だ。参考資料で確認しての整理だが、不明確な点・間違いなどがあった場合にはご容赦いただきたい。
別途、「ビジネスマンのための専門用語総括」もスタートしている。
第1回 | 予定・意志(will, be~ing)/能力・可能(be able to, can/wonder/gotta=got to/only |
第2回 | here/busy/So do I. Neither do I./ealier this week/try to do, try doing |
第3回 |
due/初対面の時とわかれる時のあいさつ/believe in/altogether/begin with |
第4回 |
marry/—をどう思うか/from Monday through Saturday/seem/get to work=go to the office |
第5回 |
固有名詞他の所有格に続く最上級にはtheがつかない/more than 100 people/appointmentとengagement/be being +過去分詞/manyとmuch |
第6回 | That’s all there is to it./the same age/appointmentとengagement/doubtとsuspect/forget |
第7回 | 料金/some dayとone day/happen to do/nearby/happy forとfeel for |
第8回 | sure/hopeとwish/other than/quite a few(little)/年数と動詞 |
第9回 | —wise/—like/nothing like/far/further |
第10回 | cheapとreasonable/in a few daysとafter a few days/invaluableとvalueless/priceless/more than |
第11回 | feel/long=for a long time/need/amongとbetween/until |
第12回 | with/let/allowとforgive/save/—free/ |
第13回 | 先行詞のsomething(anything)/What makes you—?/Would it be—?/I would appreciate it if—/I’m afraid |
第14回 | 否定のlast/noとnot/ケースバイケース/on the airとin the air/interfere withとinterfere in |
第15回 | see/have no idea+wh節/the way(how)/副詞の最上級/expect |
第16回 | in terms of/sort(kind) of/or whatever/in case of/on a—basis |
第17回 | used to/issue/close/ahead of/behind |
第18回 | in the meantime/sleeping carとsleeping cat/do some—ing/borrowとlend/know |
第19回 | yesと答えられない疑問文/earlyとlate/物が主語/happenとtake place/the rest |
第20回 | staffとstuff/for/関係詞追叙用法/序数とthe/be finished |
第21回 | 助かりました/お疲れさま/ご無沙汰しています/仕方ないです/お時間もらえますか? |
第22回 | 状況のit/rather/customとhabit/had betterとshould/well |
第23回 | embarrassed/the above-mentionedとthe following/available/come/going on—ingとgo on to do |
第24回 | first thing/run out of/buy one something/owe/How come—? |
第25回 | 仮定法/recently/lately/nowadays/these days |
第26回 | alone/onward/ongoing/keep in touch with/keep you informed |
第27回 | ages/be keen on/I mean/matter/tend to do |
第28回 | almostとnearly/高いと安い/陶磁器/reach/as well |
第29回 | アンバランス/オートバイ/プッシュホン/アンケート/アルバイト |
第30回 | プラスアルファ/ホームページ/ゴーサイン/ベテラン/マスコミ |
TOEICはあくまでも手段
TOEICは1998年帰国時に、興味本位で特に試験対策なしに受けたところ935点(リーディング470点、リスニング465点)だった。一つだけ言えるのは、試験対策などをしてより良い点を取ったとしても、ロンドンのパブやカジノでの何気ない会話・映画鑑賞の中で感じた英語力に関しての劣等感は全く消えないということだろう。得点が伸びていくことは励みになるし、実力がついていくことは間違いないので、有効活用するのはよいことだ。