忠臣蔵(赤穂事件)東京都内主要ゆかりの地、12月14日の討ち入り日前に整理


築地・両国・高輪・三田と今まで売買したマンションが、たまたま忠臣蔵にゆかりのある場所だったこともあり、このブログ内では忠臣蔵関連の記述や浮世絵などが頻繁に出てくる。去年の今頃はまだブログを初めて無かったが、赤穂浪士討ち入り日、12月14日を前に個人的縁を中心に一度整理しておきたい。赤穂にはいずれ行ってみたい。

忠臣蔵(赤穂事件)との個人的な縁

「忠臣蔵」という名称は、この事件を基にした人形浄瑠璃・歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』の通称、および、この事件を基にした様々な作品群の総称である(プチリッチな敬老の日のプレゼント2016(20) 10月歌舞伎公演「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」第一部)。これら脚色された創作作品と区別するため、史実として事件を述べる場合は「赤穂事件」と呼ぶ。史実の真偽はともあれ、個人的に縁があり、一部ではあるが整理してみた。

高輪には泉岳寺 があり、赤穂藩主浅野家の菩提寺であったことから、赤穂四十七義士の墓所としても知られ、1702年の吉良邸討入り約50年後より上演された歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の興行が盛んになるに伴って一層多くの参詣者が訪れるようになった。有名な筆頭家老大石内蔵助の銅像も佇む。大石内蔵助外十六人忠烈の跡は二本榎通り沿いの都営高輪アパート内にある(高輪 山手線新駅・品川駅再開発(6)泉岳寺と赤穂浪士)。

泉岳寺
泉岳寺
浅野内匠頭墓
泉岳寺 浅野内匠頭墓
泉岳寺 大石内蔵助像
泉岳寺 大石内蔵助像
泉岳寺 大石内蔵助墓
泉岳寺 大石内蔵助墓
大石内蔵助外十六人忠烈の跡
大石内蔵助外十六人忠烈の跡

三田には、大石内蔵助の息子大石主税が討ち入り後預けられたのが松平定直(久松松平家・伊予松山藩)屋敷で現イタリア大使館(三田2丁目)がある。「三田 綱の手引坂・日向坂(4)イタリア大使館、オーストラリア大使館、三田共用会議所」で取り上げたが、綱の手引坂から南側に少し入ったところに位置し(慶応義塾大学三田キャンパスの裏手)、江戸時代松平隠岐守の中屋敷で、明治維新後は桂太郎首相(1848~1913)や松方正義首相(1835~1924、松方コレクションの松方幸次郎の実の父親)の屋敷を経て、イタリア政府が土地所有権を購入し現在に至る。ブラタモリの三田・麻布(2009年11月放送)で紹介され、ファミリーヒストリーでは元フィギアスケート選手八木沼純子の松方正義の玄孫(母方)ということもありフォーカスされた(2015年9月放送)。

イタリア大使館
イタリア大使館入り口
イタリア大使館側道
趣のあるイタリア大使館(左側)側道

築地には、聖路加国際大学築地 東京中央卸売市場跡地再開発(4)聖路加国際病院と国立がん研究センター中央)入り口の左側脇に浅野内匠頭邸跡(浅野家江戸上屋敷地)があり、討ち入り後泉岳寺に向かう道中、築地本願寺(築地 東京中央卸売市場跡地再開発(3)築地本願寺 )の塀に沿って南へ進んでいる。切腹した浪士の中で間新六だけは本願寺に埋葬されており、泉岳寺にある墓は新六の供養塔である。

築地本願寺

両国には、吉良上野介屋敷跡(本所松坂町公園)、赤穂浪士が休息を申し込んだが、故あって断ったとされる回向院がある(回向院と猫塚)。

回向院
回向院 
吉良上野介屋敷跡(本所松坂町公園)
吉良上野介屋敷跡(本所松坂町公園)
吉良上野介屋敷跡(本所松坂町公園)
吉良上野介屋敷跡(本所松坂町公園) 吉良首洗い井戸

築地・両国・高輪・三田以外の忠臣蔵関連

皇居東御苑の江戸城本丸跡には松之大廊下跡がある。

江戸城本丸跡 松之大廊下跡
江戸城本丸跡 松之大廊下跡

新橋には、新正堂(港区新橋4-27-2)という浅野内匠頭が切腹した田村右京太夫上屋敷に存する和菓子店がある。1912年(大正元年)創業の和菓子店で名物が「切腹最中」だ(5本入り1180円など)。「義士ようかん」、「仮名手本忠臣蔵 味こよみ」といった商品もある。付近の日比谷通り沿いに「浅野内匠頭終焉之地」という石碑も立っている。

虎ノ門 新寅通り沿い和菓子店「新正堂」の切腹最中(お取り寄せも)と忠臣蔵

新正堂
新正堂

赤坂は勝海舟が住んだ家が3つある中、明治維新後(静岡に住んだ後)の1872年から亡くなる1899年まで住んでいた跡(港区赤坂6-6-14)が氷川小学校を経て、現在港区立特別養護老人ホームになっている。1688年~1704年、赤穂藩浅野家屋敷だったが、江戸城松之廊下での刃傷事件で召し上げとなった。

赤坂氷川神社(港区赤坂6-10-12)には浅野土佐守邸跡(浅野長矩の夫人 瑤泉院の実家)もあった。

勝海舟 明治維新150周年(2018年)を前に都内ゆかり場所整理 with 祝・NHK大河ドラマDVD発売(2016年12月22日)

赤坂氷川神社本殿
赤坂氷川神社本殿

ブログ内忠臣蔵関連(上記添付含む)