3月6日、「日伊国交樹立150周年記念イベント」として開催されているカラヴァッジョ展(3月1日~6月12日、国立西洋美術館)に行った。38歳(1571年~1610年)で亡くなったため、現存する直筆は60点強のみ、うち11点が集結した。彼がローマで殺人を犯し逃亡した後に描き、亡くなるまで手放さなかった『法悦のマグダラのマリア』は世界初公開(2014年に発見)ということでも注目されている。
明暗法(光と闇)
フィレンツェのウフィツィ美術館訪問時はレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ボッティチェリに目が行ってしまい、恥ずかしながら、彼の『バッカス』他の作品を観なかった。ただし、順番が逆になったが、バロック絵画の先駆者カラヴァッジョ(1571~1610)が生み出し、自らを表現するかのような明暗法(光と闇)がいかに後世の画家に影響力があったかは、ルーベンス)(1577~1640)、ラ・トゥール(1593~1652)、レンブラント(1606~1669)等17世紀の画家の絵を幾度となく鑑賞してきた私にとって自然に合点のいくものであった。先日AIが3D再現したのがレンブラントだ。
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カラヴァッジョ関連
4月8日、NHKで「カラヴァッジョ 光と闇のエクスタシー~ヤマザキマリと北村一輝のイタリア~」という番組も見た。出身地ミラノ、活動の拠点ローマ、その後の逃亡と彼の半生を分かり易く追うことができた。
4月13日、「フランスのトゥールーズで2年前に見つかった油絵がカラヴァッジョの作品かもしれない。本物とされれば、推定1.35億ドル(約150億円)。」と報じられている。
4月17日、NHK Eテレ「日曜美術館」では『法悦のマグダラのマリア』を中心に、8日同様、ミラノ、ミラノに近いカラヴァッジョ村、ローマ、マルタ島に移り住みながら描いた作品を紹介した。カラヴァッジョの闇の部分を理解できた。
最後に、何と没後400年記念の2010年、2007年にイタリアで放送されたテレビ・ミニシリーズ『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』が1本の劇場用映画として日本で公開されていた。その後DVD発売。