日経アートが15代酒井田柿右衛門氏の新作「濁手桜文瓶」を発売する。価格は86万4000円(税込)で限定15点のみ。
日経アートが15代酒井田柿右衛門氏の新作「濁手桜文瓶」を発売
10月23日に、「必見!柿右衛門の世界(有田焼創業400年記念) 銀座和光で開催(10月21日-30日)」で、15代酒井田柿右衛門のトークショーに参加してきたため、ご本人も作品も僭越ながら非常に身近で感じられるようになった。
<10月23日、午後2時からは15代 酒井田柿右衛門氏のよるギャラリートークに行ってきた>
会場では15代の作品を中心に販売・展示されていて、13代・14代の作品も鑑賞できた。15代によるギャラリー・トークは、有田焼400年の歴史、柿右衛門洋式の歴史、仕事の流れ、道具の説明、13代・14代作品の説明など、穏やかな人柄を感じられる良い機会だった。
特に、初代柿右衛門が最初に作品を売ったのは加賀藩の者であった話、5代の書き記した製法をもとに12代・13代親子が濁手素地復活を成功させた話、13代は上絵具調合法よりろくろの者としあてにせず、12代は14代に直接、上絵具調合法を教えていた話、14代は全ての色を使うようにしてた話、興味深い内容がたくさんあった。
15代は2014年に柿右衛門を襲名して5年程度はいろいろとトライしてみて、独自の世界をじっくり固めていきたいとおっしゃっていた。
ブログ内有田焼関連
- 有田焼創業400年記念イベントと有田焼基礎の基礎
- 必見!柿右衛門の世界(有田焼創業400年記念) 銀座和光で開催(10月21日-30日)、上記添付
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世界に誇る日本人芸術家の作品を結集したシンボリックな美術館を東京に創設できないか
添付記事の中で、「訪日外国人のための、日本のシンボリックな美術館は日本が世界に誇れる芸術家の作品で埋め尽くしていただきたい。素人が考えるほど簡単なことではないと思うが、どなたかの強力なリーダーシップのもと、国立博物館でも宮内庁でも総力を結集できないものだろうか。」と書いた。上記の有田焼に関しての各ブログ記事はこの中に整理されている。