必見!ロスト北斎 The Lost Hokusai「幻の巨大絵に挑む男たち」(NHK、2016年11月23日放映)、「すみだ北斎美術館」で「須佐之男命厄神退治之図」が復活!


2016年11月22日(火)に開館した墨田区「すみだ北斎美術館」が、11月23日(水)にNHKで放送される、ロスト北斎 The Lost Hokusai「幻の巨大絵に挑む男たち」の主役だ。葛飾北斎「須佐之男命厄神退治之図」が一般公開されている。

NHK ロスト北斎 The Lost Hokusai「幻の巨大絵に挑む男たち」 (2016年11月23日放映)

葛飾北斎(1760~1849)が最晩年、86歳に描いた幻の傑作「須佐之男命厄神退治之図」(すさのおのみことやくじんたいじのず、1845年、冒頭写真)を蘇らせる画期的なプロジェクトだ。作品は幅3メートル近い(2.76メートル)極彩色の巨大絵(肉筆画)で、江戸・向島の牛嶋神社に奉納されたが、関東大震災で焼失。残されているのは明治時代に高度な技法で撮影された質のよい白黒写真のみ。同じ写真家が撮った白黒写真と徳川美術館に作品(カラー)が残る絵の白黒とカラーの差も参考にした。

すみだ北斎美術館がその画像を、凸版印刷デジタルアーカイブ技術や職人による伝統的な修復技術により当初の色を導き出した。単なる色の再現にとどまらず、北斎独特の筆遣いを絵画修復の専門家が分析。さらに北斎の膨大な作品を研究してきた美術史家も加わって「失われた大作」の復元に挑んだ。すみだ北斎美術館で一般公開されている。

具体的にはプロジェクトリーダーの木下 悠さんという33歳の文化財のデータ化に精通したプロフェショナルと京都御所や四天王寺などの修復に参加し、この道30年以上になるベテラン修復師の山内 章(あきら)さんの2人によるデジタルとアナログという両極のアプローチで修復作業が進められていった(詳細は添付HP)。
 
なぜ北斎はこの巨大絵を描いたのか?そこには、死や病を恐れる江戸の人たちを筆絵で救おうとする絵師の姿が浮かび上がり、実写とアニメーションを融合した新たな演出で、江戸社会の実像をも解き明かす。実際には梅毒、インフルエンザ、疱瘡(天然痘)などの疫病神が描かれている。牛島神社は疱瘡除けとしても有名で、主祭神が須佐之男命であった。

#葛飾北斎は「Qさま!! 芸術の秋SPで「世界のすごい芸術家」登場も日本の芸術家をもっと取り上げる番組はないのか?」で美術系大学に通う学生たちが選んだ「スゴイ芸術家ベスト30」が発表されたが17位にランクイン(浮世絵師では他に歌川国芳が27位)。2012年にはNHK「歴史秘話ヒストリア」でイッセー尾形が北斎を演じた「いつだって負けずギライ~葛飾北斎 横町のオヤジは世界一~」が放映された。

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すみだ北斎美術館開館(2016年11月22日)X両国駅リニューアル(11月25日)

すみだ北斎美術館開館に関しては、ブログ内でも「すみだ北斎美術館 11月22日開館 ポジネガの行方は?」からスタートし様々な形で取り上げてきた。

北斎で盛り上がる墨田区では、両国駅が、「両国駅 JR東日本が複合飲食施設「-両国-江戸NOREN」を11月下旬オープン」で取り上げたように、徒歩10分の距離にある「すみだ北斎美術館」とともにおもてなしに備える。館内には、「味」「素旧駅舎リニューアル後の材」「料理人」のこだわりが堪能できる寿司屋や天ぷら屋、そば屋といった12の和食店舗が出店。また、江戸にまつわるイベントや催事も多数開催される予定。2020年東京オリンピック・パラリンピックでは両国国技館がボクシング競技の開場に予定されている。

すみだ北斎美術館がオープンする亀沢2丁目だが、清澄通りの反対側にある江戸東京博物館両国国技館((墨田区横網1丁目)は既にインバウンド人気もあり、海外での浮世人気も手伝って一層両国が注目されるのは間違いない。忠臣蔵関連としても、「回向院と猫塚」で書いたが、吉良上野介屋敷跡(本所松坂町公園)回向院がある。

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テレビ・雑誌などメディアも盛り上がってきた

必見!11月22日オープン直前「すみだ北斎美術館」がNHK「発掘!お宝ガレリア」に登場 with モネ「水連」!」では、NHKがすみだ北斎美術館の開館前に潜入して、北斎の代表作「富嶽三十六景」『山下白雨』、『神奈川沖浪裏』(冒頭に写真添付)と並ぶ「三役」のひとつ、『凱風快晴』を使って浮世絵の魅力をアピールしていた。「

葛飾北斎 「世界ふしぎ発見!」に「いま世界が注目!北斎の西洋画に驚きの新説!」で登場!」でもオランダで発見された北斎の肉筆画について特集。

11月1日発売の雑誌「和楽」では、「葛飾北斎 雑誌「和楽」の12月・1月予告号は北斎の永久保存版特集だ(11月1日発売)」と特集されており「2020年まで続く、この世界的大ブーム、北斎展がこんなに予定されていたなんて!」と盛り上げている。11月2日発売の雑誌「東京人」でも「北斎のことならどのアングルからでもかかって来い」と言ってるような半端でないパッションで、大特集(目次リストがすごい)している。

 
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ブログ内葛飾北斎関連

世界に誇る日本人芸術家の作品を結集したシンボリックな美術館を東京に創設できないか

添付記事の中で、「訪日外国人のための、日本のシンボリックな美術館は日本が世界に誇れる芸術家の作品で埋め尽くしていただきたい。素人が考えるほど簡単なことではないと思うが、どなたかの強力なリーダーシップのもと、国立博物館でも宮内庁でも総力を結集できないものだろうか。」と書いた。上記の北斎に関しての各ブログ記事はこの中にも整理されている。