三陽商会復活への道(4)第三者によるバリューアップの可能性は?日本政策投資銀行とワールドがファッション特化型ファンド立ち上げ!


2017年7月3日日経朝刊によると、日本政策投資銀行とワールドはファッション業界を投資対象にしたファンドを近く、立ち上げる。運用規模は約50億円。銀行借り入れなどを組み合わせれば、数百億円規模の案件まで対応できるとのこと。

政策投資銀行とワールドがファッション特化型ファンド立ち上げ

添付の2017年7月3日日経朝刊記事によると、政策投資銀行とワールドがファンション業界を投資対象にしたファンドを立ち上げる。出資を通じて経営権を取得し、商品開発や生産管理、市場調査などを支援し、企業価値を高めていく。政策投資銀行はTSIホールディングの第2位株主でもある(第1位は自社株)。

運用規模は約50億円だが、銀行借り入れなどを組み合わせれば、数百億円の規模まで対応できるとのことだ。たまたま、「三陽商会復活の道」を取り上げていたので、1)PBR0.45倍に甘んじていて、2)時価総額200億円程度で(半分で100億、3分の1で70億円弱)、3)技術力は高いものの、4)経営力は未知数(新社長就任は今年)、5)銀座・南青山・四ツ谷の自社ビル含み益が大きい同社のような企業は対象にならないのかと妄想してしまった。

さらなる妄想としては、現在の筆頭株主オアシスインベストメント(Ⅱマスターファンド)もバリューアップの実績がある投資会社であるため、どのような協力関係が可能なのか、もしくは筆頭株主争いとかあるのだろうと考えてしまう。いずれにせよ、日本初「ファッション特化型ファンド」設立という事象はファッション業界が見捨てられていない証しでもあり、ポジティブな事象といえる。

村上世彰氏著「生涯投資家」がベストセラーになっているが、特に東京スタイル(現在のTSIホールディング)への投資の経緯などを読むと、上記の妄想が一層膨らむ。また、ファッションビジネスをグローバルで強化しているアマゾンがリアル店舗を運営するかどうかも気になる。

#上記のオアシスマネジメントのセス・フィッシャー氏や村上世彰氏は、日経ビジネス2017年7月17日号「こんな会社がねらわれる」特集に登場している。

今年6月には、「米KKR、アジアで1兆円ファンド 日本の事業再編に投資 」というニュースも流れ、世界的な金余りにより日本がより注目されてきている。KKRは今年、日産自働車などからカルソニックカンセイ、日立製作所から日立工機を買収し、現在ウェスタデジタルと組んで東芝の半導体事業買収競争に参画もしている。

三陽商会は2015年の英国バーバリーとの契約解除後、ブランド数・店舗数を減らすなどの構造改革を終え、2017年1月に就任した岩田新社長の元、2017年2月14日に発表した新経営計画に基づいた前向きな施策をスタートさせている。

いつまでもPBR0.4倍台(2017年7月)の株価では自社株買いでもしないと、どこかにコントロールされることになってしまう。同業のオンワードは自社が12.8%保有し筆頭株主、TSIホールディングも自社が7.6%で筆頭株主で、日本政策投資銀行が7.4%で第2位株主になっている点も興味深い。同社は2017年7月10日、新たに1.92%と自社株買いを実施すると発表した。

2017年2月には、『敵対的買収防衛策の廃止』で買収しやすい環境に変えてきている事実もある。

帳簿価格の低い土地保有(銀座、南青山など)

直近の有価証券報告書のP16にある帳簿価格の低い土地保有(銀座、四ツ谷、南青山)も全く評価されていない状況だ。時価総額200億円の意味は何かと思ってしまうほど、かなり贅沢なアセットとなっている。実際の土地取引は路線価の数倍(ケースバイケース)で取引される。詳細は別途レポートしたい。

1)銀座中央通り沿いの自社ビルである三陽銀座タワー(銀座8-8-9、冒頭写真)

2)乃木坂駅に隣接する青山ビル(港区南青山1-24-3)

3)四ツ谷駅に近い本社ビル(新宿区本塩町14)

==>2017年9月28日配信、三陽商会 x 銀座タワー x 青山ビル x 本社ビル vs 不二家銀座土地建物売却

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