三陽商会復活への道(1)SANYOブランドの新コートで脱百貨店・脱ライセンスを目指す


2015年6月末、45年間続いた英国バーバリーとの契約が切れ、低迷の続く三陽商会が、2017年5月25日、SANYOブランドの新コートを販売開始すると発表し、コートの専門店やセレクトショップへの卸を本格化し、脱百貨店・脱ライセンスを目指す。

三陽商会がSANYOブランドの新コートで脱百貨店・脱ライセンスを目指す

詳細は、「三陽商会がコートの卸に本腰 「08サーカス」の森下公則とコラボ」、「三陽商会、背水のコート「新ブランド」 脱百貨店じわり」といった記事に譲るが、三陽商会が2017年2月14日に発表した新経営計画に基づいた施策をスタートさせた。2017年1月に就任した岩田新社長の元、(1)電子商取引(EC)売り上げを19年に80億円に倍増(2)「100年コート」など自社ブランドを強化(3)20~30代の顧客を開拓――などの成長戦略を示した。バーバリーと百貨店に頼らずに、稼げる会社への転換を目指す。

2017年5月25日、具体的な試み第一弾を発表したが、私は個人的にターンアラウンドストーリーが好きなので、今後の具体的な施策とともに、それらの結果・行方を追っていきたい。

今回は、同社が1967年に発売したコートライン“ブルーフラッグ(BLUE FLAG)”を復活させる。第1弾として、「08サーカス(08SIRCUS)」や「キミノリ モリシタ(KIMINORI MORISHITA)」のデザイナーとして知られる森下公則と新たなコラボライン“キミノリ モリシタ + ブルーフラッグ(KIMINORI MORISHITA + BLUE FLAG)を販売する。

特に印象的なのは、森下公則氏が実際に三陽商会が持つ青森のコート工場を見学し、「その技術の高さに驚かされた。」とコメントしている点だ。SANYO FACTORIESというサイトを見ると、ファッションに素人の私でも同工場のプロフェッショナルな仕事ぶりに感動してしまう。

同社はコーポレートブランドに位置付けている「サンヨーコート」の他、シャツやカットソー、ニットを中心にする「サンヨー・エッセンシャルズ」、シューズブランド「三陽山長」の3ブランド事業を強化する。

以下、ブログ内では従来の百貨店と一線を画す「GINZA SIX」を通して銀座での競争激化含めた変化を取り上げたが、三陽商会の変化からも目が離せない。冒頭写真は中央通り沿い(銀座8丁目)にある三陽銀座タワー。

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