パリ・セーヌ川洪水危機 ルーブル美術館休業へ Hotel du Louvre(ホテル・ドゥ・ルーブル)は大丈夫か?


フランスで、先週からの大雨により1910年のセーヌ川大洪水に匹敵するような危険が迫ると報じられている。ルーブル美術館は収蔵品を安全な場所に移す必要があるため、6月3日終日休館にすることを決めた。

セーヌ川沿いにあるルーブル美術館

セーヌ川とルーブル美術館を一緒に入れた写真をよく目にするが、私もパリ旅行時は同じような写真を撮ったものだ。今回、まさかのことに、洪水に備えてルーブル美術館を6月3日終日休館となってしまった。本日しか鑑賞できる日がない方にとっては不運なことだがまずは安全第一だ。

「国立西洋美術館 世界遺産へ」記念 鑑賞した世界各国美術館と作品(2)フランスにあるが、パリには多くの美術館がある。私の訪問時はフェルメールの「天文学者」が貸し出されており観れなかった。

HOTEL DU LOUVRE(ホテル・ドゥ・ルーブル)は大丈夫か?

1855年創業のパリ老舗5つ星ホテルで、4つのファサードの1つがルーブル美術館に面している。他の3つはオペラ座、パレ・ロワイヤル、コメディー・フランセーズに面しており、まさにパリ観光の中心地にある。

アートを愛でる」で書いたが、私の好きな画家の1人にカミーユ・ピサロ(1830~1903)はこのホテルに滞在しパリの風景を描いた。福沢諭吉は「福翁自伝」の中で宿泊した時の模様を記している。

岩見健二(1947~)の描くHOTEL DU LOUVRE(ホテル・ドゥ・ルーブル)

2015年2月、日本橋三越で個展があったが、私は招待用冊子の表紙にあった同ホテル油彩画(20号)の輝き・活況・勢いに魅せられてしまい、実際に鑑賞し購入した。今も拙宅のフォーカスポイントにあるアンティーク飾り棚の上に掛かっている。

今回のセーヌ川洪水危機でホテルに害が及ばないことを願っている。