NHKスペシャル「マネーワールド 」(爆笑問題がMC、10月16日放映)に出る米国2500億円の詐欺事件首謀者とは?


2016年10月16日夜9時のNHKスペシャル「マネーワールド」に米国でおこった2500億円の詐欺事件首謀者が出るということだが、どの事件のことを指すのだろうか、と思っていたらUBSの元トレーダー、クウェク・アドボリの不正取引のことだった。

NHKスペシャル「マネーワールド」

爆笑問題が司会となって、本日夜9時に放映される。以下がその概要だが、2500億円の詐欺事件首謀者とは誰のことだろうか。

米大統領選挙を左右する大富豪とホームレスの「巨大格差」。2500億円の詐欺事件の首謀者が語る「大企業の不正」の内幕…。世界中で相次ぐ“お金”をめぐる大異変に、爆笑問題の二人が分かりやすく切り込む!いま「マイナス金利」「モノを買わない若者」など、日本でも異変が。それは250年続いてきた経済成長の終わりではないか?今後も世界は成長を続けられるのか!?資本主義のスケールで現代を読み解く新シリーズ。

2500億円の詐欺事件首謀者とは誰のことだろうか

2500億円というと、日本人にとっては、森喜朗元首相が新国立競技場の建設計画見直しの際に、「国がたった2500億円出せなかったものかね」を思い出させられる不快な金額だ。番組を見る前に以下を書いていたが、今番組を見たらスイス最大の銀行UBSのロンドンにいた元トレーダー、クウェク・アドボリの不正取引の件がクローズアップされていた(詳細は添付)。4年前のブルーンバーグの記事には、「詐欺罪で禁錮7年の刑を言い渡された元 トレーダー、クウェク・アドボリ被告(32)の行動は、同行が10年余り の時間を費やして築き上げた投資銀行業務の一部廃止と、最大1万人の 人員削減に至る戦略の見直しに拍車を掛けることになった。」という内容があるが、日本でも多くの元同僚含めた同業者がこの1万人の中に入っている。他の外資系に移った人、日系に戻った人、業界を去った人様々だ。

正直、NHKの番組紹介の内容などから、作り手の世界の金融業界に対しての常識・見識が不足していると感じた。添付のBBC記事をはじめ、アドボリの件はメディアで広く報じられてきており、何ももったいぶるような内容ではなかった。

以下、番組見る前のノート。2500億円という数字から、どんな詐欺事件の事を指すのか類推しようとした。

米国での巨額詐欺事件といえば、間違いなくバーナード・L・マドフ(1938年~)が、自身が興した証券会社「バーナード・L・マドフ・インヴェストメント・セキュリティーズLLC」(バーナード・マドフ証券投資会社)の会長兼CEOとして、30年にもわたって人々を騙し続けた事件が思い浮かぶが、被害額が数兆円単位と言われており、金額的にも合わない。

有名なエンロン事件も巨額の不正経理・不正取引による粉飾決算であるし、金額的にも破綻時の負債総額は諸説あるが少なくとも310億ドル、簿外債務を含めると400億ドルを超えていたのではないかとも言われている。

近い数字で言うと、米ラスベガスの資産運用会社「MRIインターナショナル」社長だった日系米国人、エドウィン・ヨシヒロ・フジナガ被告(68)らによる約15億ドル(現在のレート約104円/$を使うと約1560億円)の詐欺事件がある。2013年4月に発覚し、2015年7月、米司法当局がフジナガ被告含め3人を起訴した。