必見!NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」 CGアニメーター櫻木優平氏参加の「毛虫のボロ」製作裏側を放映!


2016年11月13日、NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」 が、若きCGアニメーター櫻木優平氏も参加した短編アニメ「毛虫のボロ」製作課程の裏側に迫る。

最新、2017年5月19日配信、スタジオジブリ/宮崎駿監督が新作長編アニメ映画製作のためスタッフ大募集!

NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」 CGアニメーター櫻木優平氏との「毛虫のボロ」製作裏側を放映(2016年11月13日)!

テレビ欄を見ると、「独占密着!再び長編へ 知られざる空白の2年 ジブリ解散からの復活」とある。今回の番組はCGぶよる短編アニメ「毛虫のボロ」製作の裏側取材という内容なので、「再び長編へ」というところが気になる。CGを使えば年齢・体力を考慮しても、長編アニメを創れると確信したのだろうか。

先日、「Qさま!! 芸術の秋SPで「世界のすごい芸術家」登場も日本の芸術家をもっと取り上げる番組はないのか?」で美術系大学に通う学生たちが選んだ「スゴイ芸術家ベスト30」が発表されたが1位は宮崎駿氏だった。そう簡単に終わる人ではないのだろう。同ランキングで26位に入っていた「君の名は。」の新海誠監督も「同じ方向では追いつけない・・・」との心境を明かしている。

スタジオジブリの宮崎駿監督にとっての長編映画は「風立ちぬ」が最後で、2013年に長編映画の現場から身を引くと宣言したが、創造への意欲は衰えていなかった、というのが番組の主題だ。

そのきっかけとなったのが、熊本県出身のCGアニメーター櫻木優平氏との出会いで、2015年8月には今回の最新作アニメ制作について発表されていた。「毛虫のボロ」は宮崎駿監督が初めて本格的にCGを使ったアニメーション制作に挑戦するということでも既に話題になっている。

櫻木優平氏は2015年、映画「ラブ・レター」などで有名な岩井俊二監督が初めて長編アニメを手掛けた「花とアリス殺人事件」のCGディレクターを務めたことでも注目を集めた。2016年10月15日には自ら監督となった「劇場上映 ゴーゴー日本アニメ(ーター)見本市 第32話『新世紀いんぱくつ。』が公開された。博報堂傘下のスティーブンスティーブンに所属している。

櫻木氏への添付インタビューの中で手描きとCGの違いについて、以下が非常に印象的だったが、番組では「世界の宮崎駿監督 vs 若きアニメーターたち」との間にある緊張感がひしひしと伝わってきた。

「そんなにキッチリつくらなくていいよ」と言われることがあるのですが、どうもキッチリとつくることに僕が一生懸命になっていると思われているみたいなんです(笑)。手描きの場合、キッチリ描くということ=手間のかかることなのですが、CGの場合は元々正確な立体を描画しているので、キッチリする方が”楽”(=自ずと正確に描画されてしまう)なんですね。そこに手描きとCGの、ある種の感覚のちがいのようなものがあると思います。CGで手描きのように味がある画を描くには、“崩す”作業を意図的にしていく必要があります。CGの場合、単純にラフにつくっただけではミス(アーティファクト)としか思われないので、「キッチリ崩さないといけない」わけです。

<番組概要>

2015年1月の取材時から始まるが、この時は、「リタイア」、「年金生活者」、「終わった」と後ろ向きの言葉のまま終わった。取材班もこの先何が起こるかなど全くわからないままに、宮崎監督にコーヒーを淹れてもらっていた。

-ところが、2か月後の2015年3月に訪ねてみると、ちょうど2日前に若いCGディレクター、櫻木優平氏たち(番組では言明していないが話の流れから)と会い、CGの活用について何かヒントを得た様子。その後、櫻木氏たちとの打ち合わせで、宮崎監督が20年温めてきた「毛虫のボロ」をCGで映像化する作業の様子。

-去年より100倍元気とスタッフに言われていた。目力が違うと。

2015年10月、教習所の免許書き換えに行き、高齢者講習で自分と同年配のジジイぶりにびっくり(ご本人の表現)。映画の冒頭で世界を初めて見たボロの初々しさが表現できない段階。その後も満足できるCGが出来上がらず、何度も作り直し。「全部、この何十年の積み重ねがパーになってしまう」という言葉も。

2015年12月7日プロデューサー鈴木敏夫氏と打ち合わせ。CGアニメーターから満足いくものが上がってこない状態を説明。ついに、自らCGに慣れない手つきで手を入れ始める姿。言葉でアニメーターに伝わらない部分を自分で描いてみた。0.1ミリに拘っていた手描きのようにならない。絵コンテのような魅力的な表現ができず、どうやっていいかもわからない状態。

2015年12半ば、櫻木氏が体調不良続いて病院へ。スタジオ静まり返って暗い雰囲気。かなり肉体的にも精神的にもきつい日々が続いていたとの印象。他のスタッフは「スターウォーズ」のCGを観に行ってしまった。へぼは作りたくない、と宮崎監督。映画の始まりを大胆に変えることを思いつく。長い映画人生でも初めての経験。「世界は美しいという映画をつくる」。多くの魚が泳いでいる騒がしいところでボロが生まれた、という設定に。

-宮崎監督、あるカットを手描きで、CGに負けてたまるかのパッションで、作っていた。
毛虫の大群を毎日毎日描き続けていた。

-宮崎駿監督の鬼気迫るパッションが若いアニメーターにどうのように伝わったのだろうか。また、若いアニメーター側の主張(例えば働き方なども含めて)やCGに対しての正当な常識を宮崎監督はちゃんと理解したのだろうか。番組からは全く分からなかった。外部からとやかく口を出す話ではないが、プロとプロとのコミュニケーション・真のぶつかり合いにより心を通わすことができたのであろうか。それとも、一方があまりにも偉大過ぎて、バランスを取ることができなかったのか。まだ、製作途上で今頃、心通わす時が来ているのだろうか、など考えてしまう。

-新たな長編映画の企画書登場。絵コンテ書いたら死んじゃうと、鈴木氏の弁。要はCGで満足できるものが作れれば不可能じゃないというニュアンス。宮崎監督はもう一度作りたいと覚悟の表明も、長く一緒に戦ってきたスタッフの死もあるなど。まだ決定事項ではない。ただ、作りたい気持ちがあるとご本人は気づいた。短編の行方の詳細も不明のまま、ここで番組終了。櫻木氏はじめアニメーターの方々のインタビューがもう少し入ると思っていた。

最後に、今回の宮崎駿監督の姿は、内館牧子氏「終わった人」の逆バージョンであり、内館氏が求める理想的な話なのだと思う。健康だけはご留意いただけたら。

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感想(2件)

以前にはNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀スペシャル」に登場」

1.2013年8月26日放送 宮崎駿スペシャル 「風立ちぬ」1000日の記録

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2.2007年と2008年に2回に分けて放送された特集番組

2008年夏、日本中に旋風を巻き起こした、巨匠・宮崎 駿の4年ぶりの長編映画「崖の上のポニョ」。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」では、宮崎監督自ら「最後の長編」と語った“ポニョ”の構想段階から完成にいたるまで2年半、300日にわたって異例の密着取材を敢行した。ほとんど知られることのなかった宮崎 駿の素顔に迫り、“ポニョ”に秘められたドラマを紐解く傑作ドキュメンタリー。

第1回 「映画を創る 宮崎駿・創作の秘密」2007年放送 
「ハウルの動く城」以来となる新作長編映画の準備作業に、ディレクターが小型デジタルカメラを手に3か月半密着。宮崎アニメはどのようにして生まれてくるのか。宮崎駿監督の創作の秘密と、知られざる素顔に徹底的に迫る。

第2回 「宮崎駿のすべて~“ポニョ”密着300日~」2008年放送
宮崎が「最後の長編」と語る新作「崖の上のポニョ」の創作現場に300日にわたって密着。宮崎アニメの秘密を徹底的に解明する。映画作りが大詰めを迎える中、宮崎が見せた涙。カメラは映画誕生のドラマを克明にとらえた。

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