生誕300年記念 若冲展 東京都美術館


4月28日(木)、伊藤若冲生誕300周年(2016年4月22日~5月24日、東京都美術館)を鑑賞。近年まれにみる混雑ぶり。

伊藤若冲(1716~1800)

伊藤若冲
伊藤若冲

京都錦の青物問屋に生まれた若冲は40歳で家督を譲り、絵の道を進み始めた。京都・相国寺(若冲のお墓もここに)に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅(宮内庁)が東京で一堂に会すのは初めて。「動植綵絵」30幅は、2006年、所蔵する宮内庁三の丸尚蔵館で開催された第40回展「花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」展で6幅のみ鑑賞して以来だ(6幅を5期に分けて開催)。自分の中でのトップ3は、『梅花群鶴図』、『薔薇小禽図』、『紅葉小禽図』。

辻惟雄と伊藤若冲・歌川国芳

昨今の若冲大ブームのきっかけは、2000年、京都国立博物館で開催された「若冲展」(没後200年)だが、最大の貢献は辻惟雄が1970年に出した『奇想の系譜』だ。美術史上あまり評価されていなかった江戸時代の画家6人を取り上げ再評価を促したが、明治以降忘れ去られていた伊藤若冲もいた。この画家の中に先日、「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」で鑑賞した歌川国芳もいたのには驚いた。一方、1953年には米国人ジョー・プライスが自らの審美眼を頼りに若冲の作品と知らずに『葡萄図』に出合い、購入し始めていたのには感服する。親交のあったフランク・ロイド・ライトの影響もあったようだ。

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尾形光琳、円山応挙

今年は尾形光琳(1658~1716)の没後300年でもある。言い換えると、尾形光琳が亡くなった年に伊藤若冲が生まれたことになる。現在、「尾形光琳没後300年記念 光琳とその後継者たち」が畠山美術館で開催されている。円山応挙(1733~1795)とともにより作品を観てみたい。

メディア・百貨店も熱狂

  • 日曜美術館:辻惟雄もゲストに招いて魅力を紐解いた(4月10日)。
  • 日本経済新聞社(主催者の1社):2ページ使って特集(4月16日朝刊)。
  • NHK特集:(4月24日)。#残念ながらナレーションの拙さのほうが話題に。ディレクターは何とも思わなかったのが不思議だ。
  • 美の巨人たち:(4月30日、5月7日)
  • NHK BSプレミアム:さかなクンが魚関連の「動植綵絵」を説明、『鳥獣花木図屏風』の世界観他(4月30日)。
  • 大丸東京店:「~伊藤若冲生誕300年記念展~プライスコレクション着物展」(4月27日~5月3日)
  • 西武池袋本店:「生誕300年 伊藤若冲へのオマージュ」(5月4日~10日)


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