古吉弘とクリスティーズ・ヤフーオークション(ヤフオク)など


古吉弘さんという油彩画家が好きで、2013年~2015年に作品を収蔵したが、クリスティーズ・ロンドン出品作の高額落札と国内で新作発表の少なさから価格が急騰している。この記事内で常にアップデート中。

古吉弘さん作品評価の推移:2018年9月25日更新

古吉弘氏の今後の作品販売方針発表(2017年8月16日ブログ)

==>販売方針の詳細は添付ブログご参照のほど。

後ほど、<クリスティーズ・ロンドンでの結果の推移>と、<ヤフオクでの落札状況>、<毎日オークションの落札状況>を記したが、2013年9月にクリスティーズ・ロンドンに出品された「MAYA」から評価が一変し、作品的には2007年の日本橋三越での個展から劇的に良くなっていると個人的には思う。実際、2007年、2009年に日本橋三越で開催された個展での作品はオークションでもほとんど見かけない。

以下、2013年10月9日の古吉氏HPからのコメントだが、実際の国内の流通価格に反映されるまでには幸運にも2年程度あったため、個人的には2013年~2015年に40号・変形15号・ミニアチュールと3点を百貨店経由で約20年続いていた水準で収蔵できた(40号と変形15号は百貨店の在庫より購入)。以下の号45000円というのは通常6号~10号ぐらいにあてはまり、号数が増えるに従い1号あたり単価は低くなる(15号で42000円、40号だと25000円程度)。「美術界データブック」では10号の単価を使用。

これまで20年以上ずっと号45000円で発表してきましたが、今回海外での評価とえらく差がついてしまい、そこんとこどうしましょうっていう話ですが、結論として来年の個展はいったん中止として、しばらくこれからのオークションの結果を見る事にし、再来年三越本店の美術サロンで版画(ドライポイント)の個展をしてみましょうという結論になりました。

==>ディープバリューがやっと解消され始めてきたという段階で、今までの評価が奇妙に低過ぎただけのことだ。今後も写実ブーム・美人画ブームなどとは一線を画し、他の多くの画家の作品、価格と比較しても、まだまだバリューアップは続くと個人的に思っている(2017年5月記)。

2017年になってやっと国内で販売される超限定的な新作が2点出てきたが、販売価格は過去数年のクリスティーズ・ロンドンでのオークション結果やヤフオクなどの結果が十分に考慮されているようだ。このような展開が極々まれであることは言うまでもない。

1)日本橋高島屋で販売されたミニチュア作品1点(2017年3月12日の古吉氏HPからのメッセージ)

拙作がロンドンで高額落札されるようになりましてから、日本での発表価格とバランスがとれなくなり、国内での油絵の発表はここ数年中止しておりましたが、ミニチュアを以前の4倍の価格に、ということで今回の出品となりました。とはいえ先月もネットオークションで拙作3号が以前の10倍の値段で落札されたりと価格は流動的ですし、クリスティーズからも「out of the ordinary」以外の出品も要請いただいている(出品するかどうか未定)ため、今後も国内での油絵展示の機会はほとんど無さそうです

2)日本橋三越で5月17日にスタートする逸品会で販売される作品(2017年4月27日の古吉氏のHPから)

今回は三越様との長年のお付き合いを尊重させていただき出品させていただきましたが、先日高島屋さんにミニアチュアを1点出品させていただいた折にも書きましたように、オークションの価格とバランスをとるのが難しく、今回もかなり思い切った価格に設定したつもりが、その後国内オークションでもこれより高く落札されている現状、このような展示販売は他には今のところ年内は予定しておりませんので、何卒よろしくお願い申し上げます。すでに多くのお問い合せをいただき売約をいただいているとのことで、誠に有難うございます。

補足すると、号単価40万円となる10号で400万円(税込432万円)の作品が簡単に売れてしまったということだ。号単価4.5万円水準と比較すると、4倍どころか9倍水準となっている。旧作の場合は今後同様の水準で売買される作品もあれば、そうでない作品もあると思われるが、自分の収蔵している作品はたとえ現在の価格水準だったとしも、全く売却するつもりはなく、家宝として作品を楽しみ続けたらと思う。良い作品は全く飽きがこないということを日々実感している。日本橋三越か日本橋高島屋でお金を取って個展でも企画してもらえればより多くの作品を観れるのだが。

==>2017年12月9日には下記にもあるが、毎日オークションで「ChazⅠ」10号(2011年)が700万円(号単価70万円、手数料抜き)で落札された。

==>2018年5月、日本橋三越での三越逸品会で販売された新作「MAYA」10号は号単価40万円の400万円(税込432万円)で抽選となっていた。鑑賞してきたが素晴らしい作品だった。

2010年~2018年 クリスティーズロンドンのオークション結果整理

まずは以下に整理した(その下に各年の詳細を添付。絵の写真も観れる。)。どのような方が落札されたのか全く不明だ。手数料は抜き。

  • 2010年 Julien 161.9(cm) x 161.9(cm) £39650(約176円で約700万円)
  • 2012年 Morgan 26.6 x 43.2 £6250(約125円で約78万円)
  • 2013年 Julien 13.3 x 55.6 £3250(約152円で約49万円)
  • 2013年 Maya 35.6 x 25.4 £52275(約156円で約815万円)、ここから大変革
  • 2014年 Campbell 32 x 40 £43750(約182円で約800万円)
  • 2015年 Maya  33.3 x 15(中央)、33.3 x 6(両側にそれぞれ) £37500 (188円で約708万円)
  • 2016年 Adelaide 35.5 x 27.0£80500 (約136円で約1094万円)
  • 2018年 Layla and Emelia 33.3 x 22.9 £68350(約153円で約1045万円)

    2010年クリスティーズ・ロンドンに出品された「Julien」

    クリスティーズによる予想落札価格の5倍以上の価格となり、国内での評価が大変化していく起点となった。クリスティーズ・ロンドンに出品された唯一の大型作品(当時の古吉氏のブログ)。

    一昨年のポンド相場の1ポンド=260円で計算すると1000万円なので、
    どこの国の方が買って下さったかは分かりませんが、ヨーロッパの
    オークションでちゃんと値が付いた事は、私にとって大きな自信に
    なりました。

    2012年クリスティーズ・ロンドンに出品された「Morgan」

2010年以外はの小さな作品の出品のため、実質的な起点はこの作品からと言えるが、約78万円相当と大きく評価されていない段階だが、当時の国内価格の3倍程度の値がついている(当時の古吉氏のブログ)。以下は古吉氏の作品以外で、無所属で一匹狼的ながらも認め合う画家の方とはいいお付き合いをされる点とともに、私が好きなところです。

芸術家たるもの、お金についてあれこれ言及することは、はしたないことだという考えが世間にはあるように思いますが、私自身は「絵描き」ではあっても「芸術家」であるという意識はさらさら無いし、生まれが骨董屋で35歳まで家業の手伝いをしていたので、商人感覚から、作家といえども絵を売って生計を立てている以上、採算や損得を算段するのは当たり前という意識しかありません。お金に執着しないのが清々しくても、そのせいで描きたいモチーフやモデルが手に入らないというのは、理にかなっているとは思えませんので、生々しい話も平気でしております。

2013年4月クリスティーズ・ロンドンに出品された「Julien」

2012年の「Morgan」同様、まだ大きく評価されていない(当時の古吉氏のブログ)。

昨年の「Morgan」に比べると、好む方がかなり少なそうだし、色数やモチーフのバリエーションが少なくてサイズも小さく、かなり苦戦するかと思っていたのでほっとしました。ご入札いただきました方、誠に有難うございました。

==>次の作品から大変革

2013年9月クリスティーズ・ロンドンに出品された「MAYA」

どなたが落札されたか不明だが、何故かこの作品から評価が大暴騰した。以下は同氏ブログから「MAYA」に対してのコメントの一部だが、その驚きようが伺える。

拙作「MAYA」は出品番号1番なのですぐ競りが始まりましたが、発句でいきなり9000ポンド。すぐに1万ポンドを越えてどんどん進み、2万2千で止まりかけた様に見えたらまた上がり始めて、ハンマープライスは42000ポンドに。クリスティーズの手数料が加わるので最終的な価格は52,275ポンド。今朝のレートの1ポンド=156円で計算すると…815万円!!!! ヒャッハー!!!(ふなっしー)一夜にして号160万の画家になりました。

以下は、2015年3月に三越伊勢丹限定の新作銅板画作品が販売された際、添付記事で紹介文に書かれた内容だ。

2014年には世界で最も規模の大きいオークションハウスであるロンドンのクリスティーズ(Chiristie’s )にて、同氏が描いた「キャンベル(CAMPBELL)」(油絵5号、32cm×40cm)が£43750(当時182円換算で約800万円)で落札され話題を呼んだ。この作品は “骨董の”人形の顔や花瓶など、ミステリアス感あふれるモチーフがキャンバス一面に描かれた棚に並び、その前には少年が起立している、どこかサスペンス的ながらも不思議な好奇心を起こさせる雰囲気を醸し出している。

2015年クリスティーズ・ロンドンに出品された「MAYA」

MAYA(4号、画面サイズ33.3x右6.2、中央15、左6.2㎝)が、£37500(当時188円の為替で約708万円)で落札された。8月の中国ショック後で古吉氏も危惧していたように前年比で低調となったが、1号あたりでは上昇しこの価格はやはりすごい。

2016年クリスティーズ・ロンドンに出品された「ADELAIDE」

古吉弘は今年もクリスティーズ・ロンドンの「Out of the Ordinary」(普通じゃないもの、変わったもの)オークションに出品(9月14日開催)。£80500もの値がついた。136円換算で約1094万円だ。現地通貨ベースで2.1倍以上となり過去最高値を更新した。Brexit決定後にも関わらず、サイズに変化はないにも関わらず(2015年の横幅は中央部分と両側の観音開き部分を足せば同程度の長さ)、現地通貨ベースで2.1倍以上となり過去最高値を更新した。「月刊アートコレクター2016年11月号」によると円高も手伝って初めて日本人が落札したとのことだ。

2018年クリスティーズ・ロンドンに出品された「Layla and Emelia」

2016年まで出品されていたクリスティーズの「Out of the ordinary」はクリスティーズの都合により中止となり、2018年4月12日、「Interiors」に出品され、£68750で落札された。2年前より£が約153円と強くなり、円ベースでは約1045万円と2016年と同様の水準だったが、再び日本人が落札したのかもしれない。実物を観たわけでなく、素人考えで何とも言えないが、例年との比較感背景の描き込みが少ないにも関わらず円ベースでこの水準で落札されたのは驚きだ。

ヤフーオークションの結果

私がフォローしていた限り、まず2015年末から2016年に急騰し、私が2014年~2015年前半に購入した水準から2~4倍に跳ね上がっていた。一例として、2015年12月16日、LOUCA」が25号(80x45)で3,421,000円で落札されていた。期日は失念したが、「月刊アートコレクターの2012年3月号」の表紙を飾った「Samantha」が6号180万円なら即決という条件で売り手(個人ではなく業者だったため)のところに足を運び、実物を見て、気にいったにも関わらず、あまりにも高く断念してしまい、大変後悔している。この業者は画廊から買ったと言っていた。

2017年に入るとさらに高くなってきており、2017年2月15日にはヤフオクで3号(27 x 23)の「ADELAIDE」が2,294,949円で、3月22日には40号の作品(100x35cm、画面サイズ、EMMA)が6,041,000円で落札された。

==>上記で取り上げた2017年の新作2品(日本橋高島屋、日本橋三越経由)の販売価格急上昇に至る。

==>6月25日、「MAYA」20号(73 x 50cm)が3,304,000円で落札された。今年前半の価格の流れからすると低い水準だ。入札中の質疑応答の内容などには、あくまでも私の知っている古吉弘さん関連情報とは異なる回答が多々あり、同様に感じた方もいらっしゃったのかもしれない。私が知らない真実がいくらでもある可能性のあることは言うまでもない。

==>7月1日、「HOPE」(額寸法32.X44㎝なので写真からするとミニアチュールだろう)が最終日全く価格が変わらないという珍しいパターンで651,000円で落札された。同じミニアチュールでも作品によっては、もっと高く評価される場合もあり、その逆もあるだろうと思える水準ではないか。

==>7月4日、「MAYA」4号(31×16㎝)が3,511,000円で落札された。何と号単価877,750円と、上記の日本橋三越逸品会の新作10号の号単価40万円と比較し2倍以上になってしまった。たった10日前の「MAYA」20号の号単価が165,200円だったことを考えると、この差はどこから来るのだろうかと思ってしまう。ただし、4号と20号の号単価は単純比較できず、4号が通常1.2~1.3倍(他にも様々なケースあり)高いとしても大差があることに変わりはない。「美術界データブック」では10号の単価が使用されている。

==>7月22日、「AYAKA」ミニアチュール(12x8cm)が451,000円で落札された。さらに、「CHAZU(IV)」8号が1,403,000円で落札された。後者に関しては入札者の数も非常に少なく、10号以下にも拘わらず号単価が20万未満と最近では異例の低い水準となった。出品者の方が業者ではないと思われる中、2016年にヤフオクで落札し今年売られるという、正直ファンとしては悲しい取引であると同時に、何よりも目垢が付いてしまっていることが影響したかのような価格になっている。さらに、少年と少女では人気に差があるのかもしれない。

==>8月1日、「ROBERT」0号(直径17cmの円)が761,000円で落札された。ミニアチュール含めたこの水準のサイズはオークション毎にどこまで熱心な買い手さんがいらっしゃるかによって価格がだいぶ違ってくるが、古吉弘さん恐るべしといった価格となっている。

==>9月26日、「MIKI」10号が2,003,000円(号単価約20万円)で落札された。

==>10月11日、「EMMA」変形30号(90x41cm)が4,501,000円(号単価約15万円)で落札された。以下の毎日オークション(当然、下見で実物見てから入札できる)で7月15日に落札された「CANYON」に比較してかなり控えめな水準となった。このサイズ・金額水準になってくると、色合いチェックなど実物を見てから入札したいという方がいても不思議ではない。

==>10月13日、「HOPE」(額寸法32.X44㎝、ミニアチュール)が557,000円で落札された。
#cf:7月1 日

==>12月20日、新作「MAYA」変形15号(66x33cm)が3,903,000円で落札された。

==>2018年1月13日、「PAULA」(画寸タテ17.1cm×ヨコ11.2cm(注)/窓寸タテ8cm×ヨコ14cm、ミニアチュール)が553,000円で落札された。

==>2018年2月7日、「DEREK」(23×16㎝)が821,000円で落札された。

==>2018年3月7日、「KIM」10号(50x30.5cm)が2,799,000円(号単価約28万円)で落札された。

==>2018年3月28日、新作「MAYA」10号(51x46cm)が2,663,000円(号単価約26.6万円)で落札された。

==>2018年5月23日、「CURTIS」(22x12cm)が514,000円で落札された。

==>2018年9月25日、「香」(6号)が1,250,000円(号単価約20.8万円)で落札された。#「作家HPに掲載されている『MARISSA』(油彩8号/1999年)のベースになった作品と思われます。」とありかなり古い作品のようだ。

毎日オークションの結果

2017年10月より掲載することにした。有明で鑑賞できるので、車でたまに出かけている。落札済みの作品の中では最新の「MAYA」50号も素晴らしかったが、これぞ古吉弘作品といえる「ChazⅠ」10号(2011年)はさらに素晴らしく、2017年12月9日に号単価70万円と高値落札された。以下、全て手数料抜きの価格で、当たり前だが作品によってかなりのばらつきとなっている。

==>2017年6月10日、「KIM」(50.2x30.1cm、8号~10号の中間ぐらい)が1,105,000円で落札された。

==>7月8日、「HAYLEY」変形15号未満(62.8x30.3cm)が3,400,000円で落札された。

==>7月15日、「CANYON」変形15号(65.1x43.6cm)が5,800,000円(号単価38.6万円)で落札された。

==>8月4日(or 5日)、「CECILY」F3号が75万円(号単価25万円)で落札された。

==>10月14日、「LAYLA」変形8号(45.1x15.6cm)が2,100,000円(号単価26.25万円)で落札された。

==>10月21日、「MAYA」M50号(新作、116.7x72.7cm)が7,200,000円(号単価14.4万円)で落札された。古吉弘HPによると新作とのこと。

==>10月21日、「BENI」(71×26.4cm)が2200000円で落札された。

==>11月11日、「LALAⅢ」(12x8.7cm、ミニアチュール)が620,000円で落札された。

==>12月9日、「ChazⅠ」10号(53×33.3cm、2011年)が7,000,000円(号単価70万円)で落札された。実際に観に行ったがこれぞ古吉弘作品というクラシカルな作品で高額で落札された。「Jamie」(14.7×11.5cm 、ミニアチュール)が500,000円で落札された。

==>2018年1月13日、新作「EMMA」(14×10.5cm、ミニアチュール))が1,050,000万円で落札された。新作のほうが旧作より高い値がつくとは限らないが、昨年12月9日のミニアチュール(旧作)の2倍の金額となった。
作品に対してのHP説明

==>2018年1月20日、「SARA」(89.4x30cm)が2,300,000円で落札された。MAYA(82.7x34cm)が3,200,000円で落札された。

==>2018年3月10日、「MICHELLE(Ⅲ)、1998年」(23x16.2cm、SM)が1,000,000円で落札された一方、「GIRL IN WHITE」(52.8×21.5cm、1996年)は価格が一致しなかったようだ。#他の2作品(人物でない)は省略。

==>2018年4月21日、「LOUCA(V)、2011年」(60x29cm、変形12号)が2,600,000円で落札された(号単価約22万円)。「CANYON、新作」(53x33.4cm、M10号)が2,500,000(号単価25万円)で落札された。

==>2018年7月14日、「ELLA、新作」(M10号)が2,200,000円で落札された(号単価22万円)。「CANDLE LIGHT(I)、1997年」(M6号)が1,200,000円で落札された(号単価20万円)。


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