エコートレーディング(7427)はペット業界の「縁の下の力持ち」 業績V字回復が始まった!


犬・猫を何匹飼われていても、エコートレーディングという会社名を聞かれたことがある方はほとんどいないのではないか。ペットフード・ペット用品の卸売大手のため、直接消費者に知られることは少ないが、ペット業界の「縁の下の力持ち」といえる。ついに業績V字回復が始まった。

エコートレーディング(7427)(添付有価証券報告書)とは

  • エコートレーディングは兵庫県西宮市に本社があるペットフード(売上の約70%)・ペット用品(売上の約29%)の卸売大手だ。ペットの小型化を背景にこの3年間、業績が下降し続け、昨年度は営業(経常、当期)赤字に陥ったものの、今年度(2017年2月期)は売上増・販売管理費削減という理想的なパターンで見事なV字回復となっている。大元締めが健全化することで、小売り含めたペット業界全体の健全化につながると思っている。
  • 株価的にも、PBR0.5倍以下のバリュー銘柄の赤字から黒字への転換という最も面白いステージが展開されつつあると思っている。時価総額は39.6億円(2016年10月7日引け後)、1株当たりの純資産額(2016年2月末)が1434.16円とPBR0.46倍と大幅にディスカウントされている。当期純利益が特別利益により通常以上に膨らんでいることもあり、PERで判断をすることはできない段階。
  • 同社の株主は食品卸売会社の国分(18.03%)が筆頭株主の他、伊藤忠(3.4%)、三菱商事(1.8%)、ユニ・チャーム(1.7%)といった取引先も主要株主に名を連ねている。HPの中で同社は、「成熟市場が多い今日の日本経済の中で、ペット市場はまだまだ発展途上期にあり、発掘を待つ潜在ニーズも決して少なくないと思われます。だからこそ私たちは、1000億円という売上げ目標の早期実現を目指し、卸売業におけるスケールメリットを追求するばかりでなく、ペットビジネスのフルライン化に取り組み、人とペットが共生する豊かな社会の実現に向けて努力を続けます。」としている。ペット業界全体のためにも、同社の業績改善は喜ばしいことだ。

会社全体の詳細は添付の有価証券報告書(2015年度まで)をご参照願いたい。以下は足元業績改善詳細だ。

エコートレーディングの足元業績改善(添付上期決算短信)

  • 2012年度の経常利益6.47億円をピークに下がり続け、2015年度には3.06億円の経常損失まで落ち込んだが、10月5日発表の今期業績大幅上方修正で2.11億円から3.06億円の経常利益に0.95億円変更した。なお、この修正分は上期を0.43億円から1.64億円への修正分1.21億円分にも満たず、上方修正コメントの内容から察するにかなり保守的に通期を予想していると個人的に思っている。
  • 創業50周年に当たる2020年に向けて 『I2☆50 お客様満足度NO.1-スピード・成長・拡大』を新ビジョンとした新中長期経営計画に基づき行動 。昨年に引き続き、6月28日から29日にかけて『ニューマーケット創造提案会』を国分グ ループ本社株式会社と共同開催。低価格志向の影響によりペットフード及びペット用品類の販売単価が下落する中、在庫管理 の徹底による適正在庫での運用、販売費及び一般管理費の削減を進めた結果が上記業績改善に現われた。
  • 10月7日、2016年度上期決算(3月~8月)・通期予想(2017年2月期)発表。5日の修正内容と同じ。