「アキュセラ(4589)株のインサイダー疑惑と適時開示」 加齢性黄斑症適応薬の行方は?


ブルーンバーグが「日本取引所グループがアキュセラ(4589)株でインサイダー取引が行われた可能性があるとして、調査に着手したことが関係者への取材で分かった。」と報じた。加齢性黄斑症適応薬の行方が最も気にかかる。

アキュセラ(4589)という会社

同社は世界中で数百万人の人々に影響を及ぼしている、視力の低下をまねく眼疾患を治療または進行を遅らせる可能性のある革新的な治療薬の探索および開発に取り組んでいる臨床開発段階のバイオテクノロジー企業だ(添付HPより)。

大株主SBIホールディング(8473)とアキュセラ

アキュセラの2014年2月、マザーズ外国部上場後から2015年にかけてのお家騒動に関しては、「ベンチャーが経営崩壊危機?大株主SBIと経営陣が全面戦争 株価暴落で株主大損」(Business Journal)に詳しい。この騒動を経て、創業者である窪田 良博士が会長兼最高経営責任者に復帰することになった。

以後、昨年9月頃までの様子は「北尾佳孝氏はバイオ・エンジェルになった」(東洋経済)に詳しい。SBIのバイオ事業実績や今後の展開・バイオ業界内人脈などと共に、アキュセラと窪田会長への熱い思いも紹介されている。

先週、「慶応三田会 学閥の王者」(週刊ダイヤモンド)が発売されたが(「慶応三田会 学閥の王者」が週刊ダイヤモンドで特集されている、慶応経済学部卒の北尾佳孝氏へのインタビュー記事も掲載されていた。学閥に対しては否定的な中で、慶応医学部卒の窪田 良氏へのポジティブなコメントをここでも披露していた。同じ週に以下のような事が持ち上がるとは誠に残念だが、加齢性黄斑症変性治療のために、少しでも早く、良い薬が作られたらと思うばかりだ。

1つだけあった違和感は株価が急騰する中、北尾氏のアキュセラに対しての熱いツイッター内容が頻繁にアップされていた件だ。

株式市場でのアキュセラ(4589)

ドライ型加齢性黄斑変性を適応症とする「エミクススタト塩酸塩」の臨床第2b/
3 相試験における結果を期待して、2016年1月5日835円をつけた同社株は5月25日(水)高値7700円まで暴騰した。その間、大株主の存在・様々な憶測・煽りが投機的な動きを誘引したのは想像に難くない。ただし、投資の原則は常に自己責任だ(例外は企業側虚偽開示など)。

高値をつけた同日の25日(木)、特別の材料なしに突然下がり始め、引け値5790円のストップ安となった。個人投資家間のツイッター世界では株価水準に対して警鐘を鳴らすようなメッセージが出回り始めていたが、そのこと自体は日常的なものだし、後講釈の感もある。何か確信的な情報に基づいた売買がされたのではないかという疑念が持ち上がっている。この際徹底的に調査して欲しい。この件に限らず、株式市場には疑念に満ちた動きがいくらでもある印象だ。

5月26日(木)株式市場寄り前の適時開示

添付適時開示が26日(木)寄り前にあり、26日(木)ストップ安の4790円、27日(金)ストップ安の4090円と、比例半分によるわずかな出来高で大量の売り物を残し、全く底値が見えない状況が続いている。

ここからは完全な個人的想像で、可能性としては小さい話だが。6月に上記臨床試験結果を出すと言われていたのが急きょ早まってしまったのは、何らかのルートにより適時開示前に情報が洩れ、株価が急落してしまったために、慌てて発表した可能性もあるのではないか。結果を適時開示する予定ではいたものの、適時の解釈に若干の時間的余裕を設け。予定通り6月に開示することも考えられるからだ。

もしそうであるならば、その余裕が無くなってしまった姿は、スキャンダルをスクープされ、急きょ記者会見もしくは事務所発表など対処に追われる芸能人・政治家の姿を彷彿とさせる。1つ大きな違いは、後者はばれなければ自ら開示などしないということだ。


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